2013年3月27日水曜日

ニンジンいろいろ


東京では咲き急いだ桜が満開ですが、赤城山の裾野のこの辺りは、まだ1、2分というところです。
昨日の朝はバケツに薄氷が張っていましたし、トウダチしたハクサイの葉にも、前日の雨水がコロコロと凍っていました。
花曇り、花冷え…花寒の今日は、桜の花も寒さにじっと息をひそめているようです。


砂利道に種がこぼれてすみれが咲いています



春、夏野菜の種まきが始まっています。
カブは2種類、ニンジンも2種類。
春菊、チンゲンサイ、水菜、壬生菜などは種まきが終わりました。

まだ気温が不安定なので、種をまいた上から不織布をかけ、寒冷紗、ビニールトンネルをかけて寒さ対策をしています。
…と、ここまでの仕事は夫がしてくれました。


長〜いビニールトンネル

早寝早起きの夫は、出勤前にウォーキングをするか畑仕事をするかのどちらかで、宵っ張りの私を起こすことなく、黙々と畑仕事をしています。
自分の仕事と心得ているようで、私をあてにしないところが嬉しいです…あてにされないのも淋しい…? と、言う考え方もあります。


私?私ですか?
…調理を担当しています!
今、励んでいるのはニンジンの料理です。

たくさんの種類の作物を作るために、収穫の終わった畑を片付けて次の畑作りをします。そうしないと夏野菜の種を蒔く事も、苗を植える事もできません。
昨年発芽がうまくいかずに、3度も重ね蒔きをしてしまったニンジン畑も整理して、次の作物の準備をしなくてはいけません。

大きく育ったニンジンは時々収穫していましたが、3度の種まきの後、間引きをしていないニンジンは、ただただ密集しています。
ごっそりとまとめて抜くと、どれも鉛筆ほどの太さです。
まるでクズのニンジンですが、あまりに大量にあるので捨ててしまうのもしのびなく…


カゴに3つ分ありました


この太さのものは、きれいに洗ってそのまま食べるというのがぴったりですが、毎度ぽりぽりかじってばかりでは、まるでウサギかウマになったようです。


みな細いニンジンばかりです

細くてちょっと手間がかかりますが、いつものニンジンのサラダも美味しくできます。


上に散らしたナッツの歯ごたえが好きです

マカロニ入りのサラダにもたっぷりのニンジンを入れます。
黄色のニンジンが入ると柔らかな色みになりますね。



どれも千切りにしますが、細いニンジンなのでスライサーは使えません。
ただ切る事は苦にならないので、救われています…細いニンジンを洗う方が、ずっと面倒だな…と。




ニンジンのポタージュ

長ネギの白い部分と一緒に炒めて、野菜だしで煮てつくるニンジンのポタージュもとても美味しいものです…もちろん牛乳と生クリームも使います。
出来上がりはカボチャのような色合いで…黙って食卓に出したところ、夫はカボチャのポタージュと思って食べていました。
もちろんニンジンの味がするのですが、とても優しい味なのですね。


それからニンジンケーキ。


レシピではなたね油ですが、グレープシードオイルを使いました。
甘みはメープルシロップですが、かなり甘みを押さえてあります。
(ACOTの焼き菓子 キャロットとココナッツのケーキ)

みじん切りのニンジンにココナッツファイン、全粒粉も使って食べ応えのあるケーキになりました。
カフェオレと一緒に朝食にもなります。

ニンジンを使ったケーキはいろいろとあるようですね。
たっぷりとニンジンを使えるケーキを作ってみたいと思っています。






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2013年3月21日木曜日

春のとう立ち野菜

気温の上がり下がりの激しいこと。
数日前に咲き始めたユキヤナギが、暖かな昨日はもう八分咲きです。
そして今日は…北風にもまれていますが…




それにしても今年は強風…暴風が多いですね。
昨夜から吹き始めた風は朝になってもおさまりません。
昨日片付けたビニールマルチが吹き飛ばされ、今朝はさくらんぼの木に絡み付いています。


風に飛ばされ黒マルチがからんでいます


昨日は畑仕事日和でした。
予報では昼ころに雨マークも出ていましたが、陽射しもそこそこで風もなく気持ちよく畑仕事ができました。

予定のジャガイモの植え付けをしました。
インカのめざめ、はるか、十勝こがね、シャドークィーン、ノーザンルビー、アポリン、シンシア、グラウンドペチカの8品種…9本の畝になりました。


ジャガイモの植え付けの終わった畑…畝が9本あるんですが



風に振られるのを防ぐために、エンドウにかけてあった寒冷紗をはずしてみました。
スナップエンドウの株は割と大きく生長していますが、一般的なサヤエンドウの生長はあまりよくないようです。
それに茎を残して葉を食べられたエンドウが何本もあり、ヨトウムシあたりでしょうか、春になると害虫も動き出すのですね。


葉っぱを食べられたエンドウ…こんな株が10本以上あります

エンドウには竹で支えを立ててネットを張りました。
エンドウ好きの我が家ですが、今年はウスイエンドウも加わって、その味を楽しみにしています。


エンドウにネットを張りました


畑仕事をしていても気になるのがとう立ちし始めた野菜です。
アブラナ科の野菜がいっせいに花を咲かせようと蕾みを持ち、これがとても美味しいのです。

我が家ではこの辺りでカキナといわれるアブラ菜を作っていません。
父母が健在の頃、カキナは畑のかなり広い面積を占めていました。
これはこれで美味しく、どこのスーパーでも春の野菜の代表選手になっているようです。
我が家も一昨年あたりまでは、細々とカキナを作っていたのですが、これが食卓にのぼることはほとんどないので作ることをやめました。

カキナに変わるものがあるからです。
ミズナ、ミブナ、チンゲンサイ、ターサイ、ハクサイです。
どれもとう立ちしたものは甘みを感じますし、茎の食感とつぼみを持った姿も可愛いと思います。
特にハクサイのとう立ちが美味しいかな…と気に入っています。

これらの野菜が、暖かくなるといっせいに頭を持ち上げるので収穫が急がれ、食卓はとう立ちした野菜でいっぱいになります。


ミブナ

ターサイ


ハクサイ


ブロッコリー

ブロッコリーもそうですね。
脇目がどんどん出てきますし、すぐに茎がのびてしまう。
花を咲かせてはおしまいなので、こちらも収穫に忙しいのです。
ブロッコリーは最初の大きな花蕾より、小さな房のほうが、調理するのには便利だと思います。


ハクサイとブロッコリー















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2013年3月19日火曜日

春…ジャガイモ植え付けの準備

急に暖かくなって、あわてた桜の開花宣言となりました。
このあたりでも、ところどころつぼみに優しいピンクが映ってきました。


温かな日差しを浴びてユキヤナギが咲き始めました。

風に振り回されていたクリスマスローズ…案外強いものです





祖父の植えた梅の木

古い屋敷のあった土地に、夫の祖父が植えたという梅の木が数本あります。
今が満開の時ですが、この梅畑の斜面の黄色水仙も見頃を迎えています。


以前はこの斜面一帯が水仙でした

二種類の八重の水仙です…母か祖母が植えたのでしょう



30年前にはこの斜面一帯が黄色く色づくほど、水仙の花が咲いていたように思います…今はだいぶ少なくなっています。

この八重の水仙はお花屋さんでみかけることのない、ゴシャゴシャとした花びらが特徴です。
水仙の花言葉「ナルシスト」から連想される、端正で楚々としたイメージはありません。

でも不揃いの重なった花びらに中にある、緑の花びらがとてもおしゃれで気に入っています。
春は明るいビタミンカラーの黄色の花が多いようですね。



こうしてやわらかな春を感じていられるのはほんの一瞬で、これから始まる負けの決まった追いかけごっこ…またまた始まりです。

今週はジャガイモの植え付けをする予定です。
17日の日曜日、夫がお客様との打ち合わせを終えて帰って来たのは午後の3時でした。
あわてて耕耘機を繰り出して、ジャガイモ畑の整地を始めました。




今年のジャガイモは8品種の20キロです。
毎年、作付けは減らしたい…の思いはあるのですが、何度も種苗店をのぞいていると、結果、例年通りの種芋の量になってしまうのです。


畑作りの一番の悩みは連作にならないように、畑のどの場所でどの作物をつくるのかを考える事です。
ほとんどの作物が連作を嫌いますので、それも1年や2年の間隔ではなく、長いものはエンドウやスイカのように5年以上などというものもあります。
過去の農業ノートをめくりながら考えるのですが、サイクルの異なった作物がぶつりあって、畑を広げるか作付けを減らすか…の苦しい選択になります。

特に夏野菜にはナス科の野菜が多いのでこれまた大変です。
ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ…どれもたくさん作るものはみなナス科なのです。
あちらをたてればこちらがたたず…の、八方ふさがりの状況は年々増していくようです。

衰える体力を考えると、作物を徐々に減らして余裕のある畑仕事を…と思うのですが…
毎年、魅力的な新顔の野菜が登場しますし、袋に入った種は残らず全部まきたくって…

とりあえずこれだけ揃えました

暖かい窓際で発芽を促していたジャガイモは、芽を確認しながら半分に割って、切り口に灰を付けて乾かしておきました。
明日はお天気も良さそうなので、予定通りのジャガイモの植え付けができそうです。

灰を付けたジャガイモの切り口を乾かせて




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2013年3月8日金曜日

春の畑

あんなに寒かったのが嘘のように暖かな日が続いています。
二回目の味噌作りも『ちょっと、待て!』の状態です。

ほころび始めたサンシュユの花

雪割草
 
緩んだ空気の中、ゆっくりと畑を歩いてみました。
畑のあちらこちらで、雑草の花が咲いています。
ホトケノザ、ナズナ、オオイヌノフグリなど、よく見ればどれも可愛らしい花ばかりです。


オオイヌノフグリ

この春一番咲きのムスカリ

ビニールトンネルの中のイチゴはどの株にも花が咲いています

カモミールもだんだんと株をを大きくしていますし、ミントは枯れ葉の中から小さな葉をのぞかせています。

夏には大きく根を張り嫌われ者の雑草ですが、今はまだ小さく、見れば見るほどその造形の美しさに感心ささせられます。


昨年も目の敵のようにして抜いたナガミヒナゲシが、今年もあちらこちらで葉を広げています。
毎年、オレンジ色の花を見つけると抜き取っていましたので、昨年もいくつも花は咲かせなかったように思いましたが、今年もそこここに放射状の端正な葉(ロゼッタ)を広げています。
ナガミヒナゲシは爆発的な生命力で田畑を荒廃させていく、外来植物だそうです。



ナガミヒナゲシを見つけると素手でもすぐに草取りが始まってしまい、気づけば爪の中まで泥で汚れた惨めな指先となります。

2010年の庭
  ワイルドフラワーガーデンのように広がったナガミヒナゲシです

私たちが草取りをしなくなったら、あっという間にこの広い畑は一面のナガミヒナゲシの草原になってしまうのだろうと思います。
幻想的で美しいけれど、日本の農地としては怖い情景だろうと思います。




ようやく梅の花が開きはじめました


今年も大きく剪定した梅の木。
家からは花も見えず、切りすぎて花がつかなかったのでは…と心配していましたが、
近くに行ってみると1、2分咲きです。
太田の方では満開に近いのですが、この辺りはやはり寒いのですね。
今年も大きな実がついてくれることを願っています。






昨日、魚屋さんで新鮮そうなハタハタを買いました。
駿河湾の恵みを得て育った私にはハタハタは未知の魚でした。
有名なしょっつる鍋もいまだに食べた事がありません。

初めてハタハタの干物を食べた時、白身のさっぱりした味なのに脂ものっていてとても美味しく感じました。
小ぶりのハタハタは値段も安く、一夜干しにはぴったりです。


今回はお頭付きで…手抜きです…

時間に余裕のある時は、頭とワタを取り除き、一晩塩をしておきます。
翌朝、干し籠に並べて戸外で風にあててお くと、夕方にはちょうどよく干し上がります。
干し上がったハタハタの半分は翌日の朝食に、残りは冷凍庫にストックしておきます。

いつも適当な塩加減ですが、なかなかの味に仕上がります。


いい感じに干し上がりました。

コツは何と言っても鮮度でしょう。
ここ群馬でも、ようやく新鮮な魚が流通する時代になりましたから。




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