2012年5月3日木曜日

孟宗竹と蕗

モウソウダケの季節ですね。


我が家ではタケノコといえば梅雨の頃に収穫するマダケのことです。
でもモウソウダケもあるんですよ。
30年前に義父が庭の一角に植えたものです。

最初はきっとよかったんでしょうね…庭に竹のある風景は涼しげで雰囲気がありますから…
両親がモウソウダケを楽しんでいる時期の記憶はないのですが、この竹があちこちに根を張り、とんでもない所に出没し、悪戦苦闘の状況になってからのモウソウダケは記憶にあります。
畑の中にまで進出してくるタケノコに、両親はさぞ大変な想いをしたことでしょう。

何年かのちには、モウソウダケの勢いに危機感を感じて、竹薮のまわりをコンクリートで囲い、根が広がるのを防ごうとしました。


モウソウダケは狭いコンクリートの壁に閉じ込められたのですが、今では竹の根はうねるように地表にもりあがってきています。


あちこちからタケノコが頭を出します


本当は軟らかな土の中で育ち、頭が見えるかどうかで掘り出すタケノコなのですが、我が家のモウソウダケは地表に見え隠れする根から出るので、タケノコを掘るという感覚はなく、力まかせにむしり取る感じです。


土の中から掘り出すタケノコは軟らかくほっくりしたイメージがあるのですが、我が家のむしりタケノコは美味しいはずはないとずっと思っていました。


小ぶりなものを取っています


でも季節になると、狭い囲いの中でも竹のエネルギーが爆発するように、すごい勢いでタケノコが突き出てきます。
やたら出るタケノコはつま先で蹴り飛ばしたり、カマで切ったりしています…嫌われ者なのです。


タケノコにしたらまさに、踏んだり蹴ったりです。
この仕打ちに私も一抹の罪悪感を覚え、やっぱりこの季節、一度は食べてあげなくては…
で、何度かは食べる事にしています。


5月に入っても肌寒い日は、薪ストーブで茹でます


タケノコのほとんどは地上に出ているので、かなりエグイと思われますが、穫りたてをすぐに茹でてしまうので、糠や唐辛子がなくてもうまく茹であがるようです。


こんなタケノコですが季節の香りとしていただいています。


たけのこご飯






こちらは蕗です。
まだ細く軟らかな蕗


庭木の茂みに生えています。
いつもの植木屋さんが『この時期の蕗を食べないでどうする、今が一番おいしい時。』と蕗を摘んでくれました。
この時期の細く軟らかい蕗は、皮をむかずに、酒、しょう油、砂糖、出汁で煮付けていただくそうです。


言われるまま、さっそく煮てみました。
今までは、蕗が指の太さくらいになってから、皮をむいて煮ものにしていましたが、今回の蕗の煮ものは、香りがとても効いていて皮の歯ごたえがあります。
フキノトウのほろ苦さそのまま、山菜を食べているという実感があります。




木立の下草、チゴユリとともに

この香り高い蕗の煮物、これからは毎年の楽しみになりそうです。





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