2013年2月28日木曜日

厳しい寒さ…時どき春

この冬は全国各地で積雪量が記録更新するほどの厳しい寒さでしたのに、昨日今日の暖かさはどうしたことでしょう。

春らしいもの…紅菜苔の花

ふきのとう…6個

アスパラ畑のホトケノザ



昨日から薪ストーブにかけておいた大豆が柔らかくなったので、味噌の仕込みをしました。
寒の頃の、厳しい寒さの中で仕込むのがベストと言われている味噌作りですが、今日のように温かな日に仕込むことになりました。

煮上がった大豆を潰すのがひと手間ですが、仕事自体は単純です。
ビニールシートを敷くことや、大豆や麹を混ぜるのにタライを使ったりといくらかのスペースが必要です。
大豆さえ煮てしまえば、準備から仕上がりまで2時間くらいでしょうか。
一人で黙々の味噌作りも毎年のことですから慣れたものです。
今日仕込む一樽で9キロほどの味噌ができます。
毎年2樽の味噌を作っていますので、残りの一樽はこれからまだあるであろう寒い日に作りたいと思っています。

煮上がった大豆


つぶした大豆と麹をタライの中でよく混ぜます





年が明けてから白のカリフラワーがいくつか大きくなってきました。

カリフラワーをしっかり守るように、内側は小さな葉で、外側にいくにしたがいだんだんと大きな葉が幾重にも重なって、白い花蕾を包み込んでいます。
でも繰り返す厳しい寒さのせいでしょう、何枚もの葉をめくってみると、白いカリフラワーのあちこちが茶色く傷んでいます。
まだまだ寒さは続きます。
これ以上畑においていても、大きく育つ前に傷んで腐ってしまうでしょう。
しかたなく小さなカリフラワーのままの収穫です。

傷み出したカリフラワー



先週末に遊びにきた息子にEMぼかし肥作りをしてもらいました。

若いということはそれだけで有り余る体力があるということ、手伝ってもらわない手はありません。
米ぬか、魚粉、菜種油かすを合わせて混ぜる事や、出来上がった肥料の袋詰めやロフトへの運搬など、体力なくしてはできないことです。
夫の指導のもと、手際よく作業が進み、短時間で140キロのぼかし肥ができあがりました。



先月は100キロのぼかし肥をつくりましたが、3月のジャガイモの植え付けで、そのほとんどは使ってしまうでしょう。

ジャガイモの後には里芋の植え付けがあります。
特に里芋は肥料をたくさんに必要としますので、今回作った肥料がおおいに役立ちます。



ふせておいた里芋を掘ってみました。
晩秋の収穫時に、軸を落とした里芋の株に土をかけ、その上からビニールシートをかぶせて冬越しさせていますが、今年の冬は特に寒いので里芋が凍みていないか心配です。



毎日強い風が吹いていたので、シートが一部めくれてしまっているところもあります。
スコップで掘り起こすと、しっとりとした土の中から里芋の株がゴロリと出てきます。



掘った里芋をさっそくむいてみましたが、土がしっかりかかっていなかったのか寒すぎたのか、凍みて傷んだ里芋がいくつもありました。
でも傷んでいない芋は、掘りたてのみずみずしさがあり、春に伸びようとする芽も出ています。

室の中に保存した、たくさんの種芋は元気でしょうか…厳しい寒さを乗り切ってくれたでしょうか、心配です。










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2013年2月20日水曜日

厳冬の頃

ほっとする暖かさもつかの間、連日厳しい寒さが続いています。
冬の畑は緑も少なく、なんと素っ気ない景色でしょう。
畑の大根や白菜も採り残しという感じで、カラカラに枯れた外葉ばかりが目立っています。


このところ週末になると出かける用事が続き、ずっと畑仕事から遠ざかっていました。
久しぶりのこの日曜日は、畑仕事の日と決めていました。

日曜日のスタートはウォーキングからです。
早寝早起きの夫は、普段から出社前のウォーキングを実行しています。
自分で善いと決めた事は実行する夫にくらべ、宵っ張りの私は善いとわかっていても実行できない人種です。
せめて休日の朝くらいはと、この日は夫と一緒に歩きました。


いずれトレッキングに出かけられるようにと買い揃えたシューズ


家から5分も歩くと、視界の開けた見晴らしのよい場所に出ます。
北にはいくつもの峰々からなる赤城山の、雪をまとった姿が一望できます。




赤城山

西の方向に視線を巡っていくと、榛名の山並み、その西は真っ白な浅間山が白く輝いて見えます。


浅間山…富士山に似ていますね。

夜は夜で、きらめく夜景が美しくのぞめる場所です。

以前は人家もまばらで殺風景な場所でしたが、今は新しい家が建ち、多くの人が移り住んでいます
見晴らしのよい場所なのでリゾート感もあるのでしょうね。


胸にしみるような冷たい風に吹かれながら、しばらくはこの風景を眺めます。
凛とした富士山と違い、幾重にも連なる峰が穏やに見える赤城山です。
どこが山頂なのか、どこが赤城山なのか疑問に思っていましたが、いくつも連なる峰を総称して赤城山と呼んでいるのですね…最近知りました。

富士山を眺めながら過ごした時間より、赤城山を仰いで過ごす年数が倍近くになりました。
赤城山に愛着を感じる…いくらか私も群馬県人になったようです。




ウォーキングは上り坂下り坂が順序よく続き、息を弾ませながら夫について歩きます。
小一時間ほど歩き、最後は自宅の畑に沿って、緩やかな斜面を上ってゴールです。
朝の散歩で夫はリフレッシュですが、『今日の仕事はもうおしまい!』と言いたいくらい精一杯の私です…

久しぶりの畑仕事は畑の整理からです。
何日も強風が吹き荒れて、黒マルチやらビニールのトンネルがはがされしまっています。
タマネギのマルチは風に飛ばされて梅の木に引っかかっています。
いまさら、細かなピッチのタマネギのマルチを、手間ひまかけてやり直すことはできません。
今年のタマネギは草取りで苦労しそうです。


あちこちのマルチがはがれて風にたなびいています。

この日は壊れたビニールトンネルを直したり、剥がれかけたマルチを巻き取ったりと片付けに追われました。

エンドウの苗を守るためにサツマイモのツルをかけておく…Good Idea!だと思ったのですが、強烈な赤城おろしで、乾燥したサツマイモのツルが飛ばされてしまい、幼い苗は強風にさらされることに…
エンドウの苗の上から寒冷紗のベタ掛けをして苗が振られないようにしました。
いっその事、野菜を覆うほどの雪が降ってくれたほうが野菜が凍みたり、風に傷めつけられることがなくていいのでしょうね。


1月中旬に漬けた、大根の柿漬けを開けてみました。
干し柿を作った時、熟れすぎて干し柿にできない柿をいくつも冷凍してありました。

暖かい部屋で熟柿のシャーベットを食べるのもよいのですが、夫と二人の食卓ではなかなか出番がないのです。
冷凍庫の中でコロコロと不安定で、かなりの場所をとっている柿を、なんとかしなくてはと思っていました。
インターネットで調べてみると、大根の柿漬けがヒットしました。

柿は2キロ…冷凍庫の中にはこれ以外にもまだあるんですよ。


3キロの大根は皮つきのまま、半割あるいはそのままで塩の半量をまぶして樽に。

柿と大根の重さに対して、塩は3%位、砂糖は4%位…かなりアバウトです。
熟柿はかなり甘いのに砂糖まで入れるのには驚きました。

熟柿と塩、砂糖を混ぜて柿のたれを作ってから、大根にかけて漬ける
重石をかけて一月ほどおく

一月後、樽を開けてみると…

柿の甘みを期待したのですが、柿の味は感じられないようです。
パリパリの食感とさっぱりした甘みと酸味。
柿で漬けたと言わなければ、ただの大根漬けかな…


白菜漬けとともに…










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2013年2月9日土曜日

ジャガイモと肥料





立春が過ぎ、暖かな日と寒い日が入り乱れているようです。

2月6日…3度目の雪

毎年お正月には裏庭のロウバイの大きな枝を生けていたのですが、今年は寒さが厳しかったせいか固いつぼみのまま、新年を飾る事ができませんでした。

2月に入って、暖かな日が何日か続くと、ようやく花が咲き始めました。
半透明の黄色の花びらと、甘く高貴な香りがロウバイの魅力です。




さて今年もジャガイモの種芋をそろえる時期がきました。
昨年は種芋の買い付けが遅く、インカのめざめが手に入りませんでした。
今年は1月の早い時期(1月8日)にJA前橋に出かけました。

すでにたくさんの種芋が並んでいて、早くから種芋を買い求める人たちも多く見られました。
その日のうちに、毎年の定番と目的のインカのめざめを加えて5品種がそろいました。

インターネットで調べると新品種もかなり出ているのようですが、お店に出回るのは稀で、お店の人に聞いてもなかなか詳しい入荷状況はわからないようです。
機会のあるたびにお店を覗いて、運がよければ…のようです。


これに合わせてジャガイモの肥料として、EMぼかしを作らなくてはなりません。
1月の初雪の降った日に、駐車場に糠を広げてぼかし作りをしました。
糠14キロ、菜種油かす、魚粉をそれぞれ3キロづつを用意して、EM菌と糖蜜を合わせて20キロのぼかしをつくります。

傍らでは雪が降っていますが、ぼかし作りは両手を大きく使って全体を混ぜていくので、結構な運動になり汗ばんでくるほどです。
一度に20キロのぼかしを5回繰り返して、おおよそ100キロ。
二重にしたビニール袋にだいたい10キロほどを詰めると、しっかりと空気を抜いて口を縛ります。10袋のぼかしができました。




ジャガイモの植え付けは3月に入るとすぐの早い時期です。
それに間に合うように、ぼかしの発酵を早めなければなりません。
暖かなロフトに運び、積み上げておきました。




今、ぼかし作りから1ヶ月がたち、ロフトは発酵したぼかしの香りが漂っています。
こうなれば、もう肥料は完成です。
果物の発酵した香り…まだ酸っぱさのない頃の…少し糠の匂いも混ざっていますがよい匂いだと思います。
これが肥料になるのですから、野菜の味までもさわやかな感じがしてきます。

実は近所の畑ではトンプンやギュウフンがトラックで運ばれてきて、それを畑に抄き込んでいます。
これが鼻が曲がるほど…目眩いがするほどに衝撃的な匂いなのです。
畑仕事を始めた頃、野菜がよく育つからとトンプンを近所の人に勧められて買ったことがありました。
まだEMぼかしなど、肥料については何も知らない頃です。

トラックで運ばれ積み上げられたトンプンの悪臭にびっくり、ブルーシートを被せても強烈な匂いは流れ出て、これで野菜を育てるなんてぞっとしたのを覚えています。

それでも半分くらいは使ったでしょうか、後は野ざらしとなりました

今の時期、周りの畑にはこの山がいくつもあります。
本当に強烈な匂いで、近所迷惑だろうなと思います。
こういった肥料を使わないでできる畑作りが理想なのですが…





今年のジャガイモは『インカのめざめ』『はるか』『十勝こがね』『シャドークイーン』
『ノーザンルビー』『シンシア』『アポリン』です。
昨年初めて作った『グランドペチカ』が面白かったので、今年もと思ったのですが、この近辺ではどこを見てもみあたりません。

来週もう一度、探してみるつもりです。












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