2012年5月30日水曜日

フレッシュ ハーブティー


5月13日のカモミール

いっぱいに広がっていたカモミールも盛りが過ぎて、黄色く枯れはじめました。
カモミールの季節もそろそろ終わりになります。



摘みたてのカモミールの花とミントの葉でいれるフレッシュハーブティーは、緑あふれるこの季節限定のお楽しみです。

小さなマーガレットのような花はとても可愛く、たくさんの花が風に揺れる様子もやさし気です。
甘い香りに囲まれて、その花を一つ一つ摘む時は、それだけで癒される、とても幸せな時間です。



カモミールの間を歩くだけで、ほのかに甘い香りが漂います。
青リンゴの香りと言われますが、確かにやさしいリンゴの香りです。


ガラスのポットにカモミールとミントを入れてお湯を注ぎます。
2分ほどで、きれいなレモン色になります。
フレッシュな香り、ポットの中のカモミールとミントが見た目にもきれいです。


カモミールの甘さとミントのさわやかさが、この季節にぴったり。
…少し蜂蜜を入れるとほっとする感じに。






この時期にしておかなければならない事がもうひとつあります。
カモミールの花を乾かして、ドライカモミールを作ることです。


摘みたてのカモミールの花

梅干し用の大きなザルに広げて乾かします


乾いた花

きれいに乾きました…これも可愛いでしょ。

ビンに入れ、乾燥剤も入れて保存します。

カモミールの花は小さいので、摘んでも摘んでもなかなかたまりません。
その小さな花は乾燥して、ますます小さくなります。

寒い冬の、小さな癒しの時間を楽しみに、せっせとカモミールの花を摘んでは干しています。

…幸せ仕事のひとつです。

5月の新緑がカップの中に映っています









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2012年5月25日金曜日

5月の畑…2

ジャガイモの花が咲いています。

インカルージュ

ノーザンルビー
花は白系と紫系で、品種によって少しずつ形態が変わっていますが、どれも可愛い花です。



不安定な大気の影響を恐れて、なかなか定植できなかったトマト苗ですが、先日早起きの夫が植えてくれました。



夫は毎日、時間毎の天気予報を見ていて、畑仕事の予定をたてます。
朝の早い夫は、出勤前の時間をいかに有効に使えるか計画をたてるのです。

先日は、種から育てたズッキーニの苗が育ったので、私が定植しました。
…が、その日は竜巻や強風の注意報が出ていました。
そんな時にズッキーニの苗を植えたことに夫は渋い顔。
案の定、その日の夜に雨、風が強まり、雹まで降り出しました。

幸いなことに苗が傷むことはなかったのですが、その場の思いつきで仕事をしても、夫の希望にかなわないことがままあります。
なるべく、夫の計画に沿って仕事をするようにしています…その方が楽ですし…。


きれいに土かけができたジャガイモ畑


ジャガイモの土かけは3回目になりました。
以前は草取りをしながら、鍬を使って土かけをしていました。
ジャガイモのサクは何本もあるので、半端でない時間と体力をかけ、その後の肉体疲労もともないます。
今は管理機(土寄せ機)があるのでずいぶんと楽になりました。
里芋やネギの土寄せも、この管理機のおかげでこまめに土寄せができます。






摘果前の梅の木


今年は梅の実の当たり年でしょうか。
それとも剪定がうまくいったのでしょうか。
梅の実が鈴なりです。
あまりの数の多さに夫が摘果をしました。
一本の梅の木から数百個もの実を落します。
とりあえず3本の梅の木の摘果をしましたが、まだ5本残っています。
大きくふっくらとした梅の実になるといいのですが。


ばらばらと無造作に…いえ、考えながら落とします


こんなにたくさんの梅の実を落します


40年前はウドを栽培して出荷していたそうで、今でもウドの根が残っています。
どうにも手入れができないので、一昨年1サクだけを残しそれ以外の根は堀あげてしまいました。
ところが、今年はウドの存在を忘れてしまって…
気がついていれば、管理機で土かけできたのですが、すっかり忘れてしまい、土をかけないままに若芽が出て、あっという間に葉が繁ってしまいました。

左は葉の繁りだしたウド、右はホースラディシュ


あわてて数本採ってみましたが、もう手遅れですね、筋が勝ってしまいどうにも食べられなくなってしまいました。
これからは葉の新芽を天ぷらにして、ウドの香りを楽しむ以外なさそうです。


10日ほど前に種を蒔いたエダマメ、オクラなども発芽しました。

左からネギ、オクラ、寒冷紗の中はエダマメ、インゲン、ズッキーニ


3月末に種まきをした、サラダかぶやサラダ大根、サラダ春菊が収穫時期を迎えました。
一緒に蒔いたミズナ、ミブナ、シャオパオなどは、もうトウダチが始まっています。
この季節は成長が早く、いっきに盛りが過ぎてしまい、収穫するのも忙しいですね。

日ごとにカブが大きく育っていきます

株が大きくなったサラダ春菊

癖がなく柔らかで食べやすい野菜が多くなりました。
サラダ◯◯と名のつく野菜です。
生食用で確かに軽い感じで食べられますが、どうも没個性で物足りません。
サラダ春菊など、どこが春菊かと思うほど、味も香りもありません。
春菊はごま和えにしても、ごまと張り合う春菊の香りが美味しいのに…


蕗、独活、茗荷…年齢とともに、癖やアクのあるものを美味しいと感じるようになりました。
人間も歳とともに、癖やアクが出てくるようです…つくづく










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2012年5月18日金曜日

5月の畑は…


本日収穫のデザートです

気温が上がったり下がったりの不安定な季節です。
いつまでも寒さが続いたので、作物の成長が遅れていると思っていたのですが、ここにきて例年並のペースになってきたようです。

遅霜の心配をしながらも夏野菜の苗を植え付けています。
今年は遅霜だけでなく、竜巻や突風の心配も増えました。
気候の急激な変化が、農作物の成長に影響しそうです。


昨年、トマトのために組んだパイプは壊さずに、今年はキュウリ、ゴーヤ、コリンキーなどの小型カボチャの棚に利用します。
中央にはトウモロコシも植えました。
カボチャがツルを伸ばし葉を茂らせる頃には、トウモロコシは収穫できているはずです。


左 ゴーヤ、右 キュウリ、中央2列がトウモロコシ


またトウモロコシは日をずらせて、2番手、3番手とすでに種まきをしてあります。
今年もハクビシンに荒らされる心配はありますが、それでも懲りずにトウモロコシをつくり続けます。
穫りたてのトウモロコシの美味しさは格別なのです。
今年はハクビシンに負けないように真剣に対策を考えなくては…





一週間ほど前からサヤエンドウが穫れるようになりましたが、すでにエンドウのツルが何本も黄色くなりだしています。
毎年栽培していますが、サヤエンドウの寿命が短いようにおもいます。
スナップエンドウは2,3日前からぼちぼちとできています。
やはり何本かはうどん粉病のようなツルもありますが、スナップエンドウの方が収穫に期待が持てるようです。




今年も期待したニンニクですが、ここにきて葉が黄色く変色して枯れてしまうものも出てきました。
草取り、肥料くれ、病気予防に木作液をまいたり、なにかと手をかけていたのは夫です。
最初はみな同じように育っていたのに、ここひと月で成長に大きな差がみられます。


枯れたニンニクが目立ちます

こちらはラッキョウです…今のところ順調

ジャガイモは二度ほど土寄せをしました。
品種によって、樹勢もまちまちです。
ジャガイモの花もいろいろで、地味ながら案外かわいい花です。




イチゴ畑…? 
一昨年の秋に植えて、そのまま植えっぱなしのイチゴです。
あちこちにランナーが伸びて、植え替えをしなければ…と思うばかりで何もしてきませんでした。
それでも時期になるとけっこう実をつけています。



鳥もつついているようですが、毎日2人で食べる分くらいは収穫できます。
思いのほか甘く、きちんと世話をすればそれなりに姿の良いイチゴになりそうです。




左からタマネギ、ニラ、ピーマン類、ナスとセロリ、右はエンドウ










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2012年5月15日火曜日

パセリとイタリアンパセリ

先日の『ためしてガッテン』を見ましたか?
テーマはパセリでした。



そうなんですね、パセリって飾りです。外で出されたら100パーセント手を付けません。
家ではソースやサラダの中に刻んで入れたり、あとはやっぱり料理の引き立て役としての緑色です。

…でも夫は好きなんですよ、マヨネーズをつけて食べています。
お金のない独身のころには、酒のつまみに好んで食べたそうです。
夫がパセリ好きとは知っていても、その味覚が理解できない私は、なかなか食卓に出さずにいました。

パセリはちょっとあれば…くらいの感じなのです。
一昨年までは種からおこしていましたから、かなりのたくさんのパセリがありました。
しかし料理担当の私が調理法を知らないのですから、限られた形でしか食卓に上りません。
無駄に育ってしまったパセリは、もこもことした姿と鮮やかな緑がきれいで、観賞用としてコップに入れて楽しむくらい…

そのパセリが『ためしてガッテン』ではゲストが絶賛する味になるとか。
挑戦する価値ありそうですね。

さっそくパセリとイタリアンパセリの食べくらべです。
味覚グラフによるとパセリもイタリアンパセリも同じ値でした。
70度のお湯に1分おき、炒りごまとお醤油だけで食べてみました。


左 イタリアンパセリ、右 パセリ


…なるほどね、芹のような、三つ葉のような…甘みもあります…
今までは口の中のごわっとした感じが嫌で、味わう間もなく飲み込んでいたのですね。
口の中にはパセリの香りだけが残って、パセリ、イコールごわごわ…というような。
パセリのごわっとした食感がなくなっただけで、ゆっくりと味わう余裕ができるようです。


パセリとイタリアンパセリの味は同じ…か?
パセリの方が香りが強い…イタリアンパセリは甘みが強い…などと最初は思いましたが、代わりばんこに口に運ぶうちにどちらも同じよう!?
微妙な味覚は自信ありません…


野崎さん紹介の、ささがきゴボウをたっぷり使った、パセリの卵とじもおいしかったですね。   
使ったのはイタリアンパセリですが…

パセリのごま和え…これも美味しい!



今年は2株しかパセリを作っていません。
イタリアンパセリは昨年の1株が大きく育っています。
イタリアンパセリの鉢を、夏の間外に出しておいたところ、鉢から根が張り出し、移動できなくなってしまいました。
しかたなく、今年の厳しい冬は外に出しっ放し。
でも枯れることも、葉が傷むこともなく冬越しました…以外と強いものですね。
春になると勢いよく育ち、鉢が見えないほどに繁ってきました。
でも最近トウダチが始まったので、花が咲き種が着くと、終わりになってしまうようです。
なるべく長く収穫できるように、トウダチした部分から摘んでいます。


急に愛しく思えるパセリ


イタリアンパセリのほうが利用価値はありそう



こちらはケーク.サレ。
イタリアンパセリとアーモンドの甘くないケーキ』です。

『ACOTの焼き菓子』では「ルッコラとアーモンドの甘くないケーキ」で紹介されています。
レシピではルッコラを100グラム使っているのですが、イタリアンパセリ80グラムに替えてみました。
パセリの香りが強いので50グラム位でもいいのかもしれません。
レシピにはないクリームチーズも入れたので、ワインによくあうと思います。






こうしてパセリの利用法が分かったので、さっそくパセリの種を買ってきてしまいました。
パセリ大好きの夫が、張り切って種まきをしてくれました。


パセリの畝を作るつもりなのですが…すぐに感化されてしまう性格です…









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2012年5月8日火曜日

ゴールデンウィーク


大好きな花 クレマチス モンタナ




ゴールデンウィーク前半、畑仕事ができたのは29日だけでした。
夏野菜の苗を定植するために、畑の畝をきって、ビニールマルチがけをしました。

今年は畑仕事に費やす時間が昨年より少なくなることが予想され、そのうえ年々衰える体力を考えて、なるべく手間のかからないようにしたいと思っています。

野菜の世話に手がかかるというよりも、草取りに手間取ってしまい、野菜まで手がまわらないのが現実です。
ひとつの方法として、作物の周りに草が生えないよう、ビニールマルチをすることで草取りの手間を少なくしたいと思いました。
10本近くの畝にビニールマルチを掛けました。


トマト用のマルチ、パイプも組みました


畑仕事はゴールデンウィーク後半に期待したのですが、雨、雨、大雨…恨めしい想いで畑を眺めていました。




雨の合間をみて、山椒畑に出かけてみました。
4月の20日頃に見に行った時は、まだ芽がかたく、あと数日、という感じでした。
毎日、山椒が気になっていたのですが、なかなか出かける時間がなく、とうとう2週間近くたってしまいました。


すでに山椒の花が咲いていて、山椒の葉も開いています。




それでも摘む気になれば、柔らかそうな葉を摘むことはできます。
でも摘む気力がなくなってしまいました。
それは枝の頂点の芽がことごとく欠かれていたからです…今年も。




この畑はもともと桑畑でしたが、入り組んだ場所にあるので、忘れられたままになっていました。
30年も桑の木が伸び放題になっていたのを、隣の畑の所有者からの苦情で、夫も桑畑の存在を思い出した…という感じですから、私などはすべてが初耳でした。


植木屋さんが入って桑の木を伐ったのですが、桑の木の間には山椒が育っていました。
山椒の木は3メートル近くに育っていて、それも30本ほどもあったのです。


その時から、その場所を『山椒畑』と呼ぶことにしました。


『山椒畑』


今まで山椒といえば、鰻の蒲焼きにふる粉山椒と、出汁で煮た上品な煮ものにふわりと置かれた山椒の葉、筍の木の芽和えぐらいしか知りませんでした。
山椒などなくても困らない、わざわざ買ってまでも欲しいものではありませんでした。


出入りの植木屋さんは黒保根の山あいに住んでいるので、山菜の情報には詳しく、興味深い話をいろいろと聞かせてくれます。
植木屋さんからは、柔らかな新芽を摘むだけでなく、若い青山椒の実を摘むことも教えてもらいました。



昨年の山椒の実…ここまでの作業が大変



数年前に植木屋さんを訪ねて黒保根のお宅に伺った時、奥さんの炊いた山椒ご飯をいただきました。
まだ柔らかい青山椒の実が炊き込まれたご飯には衝撃をうけました。
山椒の香りと舌にぴりっと感じる刺激が、新緑の山を感じさせる…
この季節をイメージさせる味でした。



私たちは身近に、豊富に山椒が手に入る場所を見つけ、宝物を得たように思っていました。


でも、この山椒を楽しみにしている、謎の人物もいるわけです。
こうして新芽を盗られたのは今年に限ったことではありません。
どちらが先に採るかは、毎日山椒の様子を視ているほうでしょう。


忙しさに、なかなか山椒畑まで出かけられない私たちの負けですね。
『山椒畑』と思っているのは私たちだけで、謎の人物は茂みの中の山椒くらいにしか思ってないのかも…




そして今年は枯れた山椒の木が目につきました。
今まで大きな桑の木に守られて育ってきたので、こうして桑の木が伐られると、直射日光や外気に曝されて、桑の木にとっては厳しい環境になったのでしょうね。
また昨年の猛暑も影響したのかもしれません。
数えてみると、8本も枯れています。


枯れてしまった大きな山椒の木


気候の変動は自然界のサイクルに大きな影響をあたえています。
予期せぬことが頻繁におこり、問題になっています。


無事に野菜が育ち、収穫の喜びを分かち合えるといいのですが…


山椒ご飯…昨年の山椒の実で炊きました








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