2012年3月31日土曜日

ニンジンの種まき


ニンジンの花…パープルヘイズ

春まき野菜の種を、続けてまいています。
すでにニンジン(ベターリッチ)をまいていますが、数日前には新たに3種類のニンジンの種を蒔きました。




ニンジンは発芽すればまず成功と言われるくらいに発芽が難しい作物です。
昨年秋に蒔いたニンジンもところどころしか発芽せず、その後の手入れもしなかったので、この時期に抜いてみても鉛筆くらいの太さのものばかりです。


10日ほど前に、夫が丁寧に丁寧に蒔いたニンジンも、まばらに発芽しただけです。
数日前に蒔いた3種類のニンジンもまだ芽が見えません。
今年はいつまでも寒さが続いていて、発芽温度に達していないのも原因と思います。


何の苦もなく上手にいく時もあるのですが…




今年はネギ畑になっているのですが、2年前はその畑でニンジンを作っていました。
とても上手にできたのですが、ニンジンを収穫しきれないまま、花が咲き枯れるまでそのままでおきました。
忙しくて手が回らなかったのだと思いますが…




ニンジンの花はとてもきれいで、繊細なレースフラワーのようです。
背丈は1メートルほどに伸びて、優雅に風に揺れていました。
花房がだんだん大きくなるとともに、花の色が変わっていくのもそれぞれに美しく魅力的でした。
パープルヘイズという紫色のニンジンは、ピンクの濃淡のかわいい花を咲かせました。
ニンジンの畝は優美なお花畑になりました。








それから2年がたち、今、ネギ畑の周りにニンジンの葉がいくつも見えています。
ニンジンの種が自然に落ちて発芽したのです。
抜いてみると、なかなかです。
耕した場所ではないので、根が割れたり、曲がったりで素直な形ではないのですが、十分食べられそうです。


お行儀の悪いニンジンごろごろ…

とりあえず抜いてみましたが、量ってみたら2キロありました。
しばらく、ニンジンは買わなくても間に合いそうです。


ネギ畑の端にはまだまだいくつもニンジンの葉が見えます。
思いがけず、拾い物をしたようで…ラッキー!


でも苦労して…思いやりの3枚重ねまでして、種まきをしているのに、悲しいですね。
自然の力に負けてます…




さっそく、ニンジンサラダを作りました
ニンジンの甘みとナッツの食感が楽しいサラダです
栗原はるみ流。10数年前からの我が家の定番サラダ










↓ 是非、こちらもご覧下さい ↓

2012年3月24日土曜日

春の種まき



休日に合わせて畑仕事をしています。
18日の日曜日にジャガイモの植え付けが終わりほっとしましたが、まだまだしなければならない畑仕事はたくさんあります。

20日、春分の日も、朝から晩まで畑仕事でした。
20メートルの畝を2本たてて、ニンジン、春菊、小松菜、シャオパオ、水菜、壬生菜、カブ、ラディッシュなどの種まきをしました。


早々と畑に出るのはいつも夫で、私が合流する頃には、畝立てを終え、もう種まきを始めていました。
パイプを押し付けて種を蒔く溝を作ってから種を蒔くのですが、すでにニンジンの種は蒔き終わっています。


見事に並んだニンジンの種

この几帳面な種の蒔き方…とてもおおまかな O型とは思えない!
 A型ながら、わりとテキトーな私にはまねができません!
…緊張しながら種蒔きを手伝います…


まだ気候が不順で寒い日があるので、種まきを終えたニンジンや春菊には不織布をかけ、さらに寒冷紗とビニールのトンネルをかけて保温に気を配ります。
この丁寧な作業も夫の得意とするところです。
納得と確信の仕事っぷりです。
私に強要することもなく、もくもくと作業をしているのですが…その様子を見ると、テキトーな私でも手伝わないわけにはいきません。


手前のトンネルは思いやりの3段重ね
不織布を掛けることで種の発芽を促します




4月の初めには里芋の植え付けがあります。
それに合わせて、里芋の畑作りをしなくてはなりません。
とうだちし始めた大根や白菜を処理して、その後に里芋を植えるつもりです。
いろいろな冬野菜には10本以上もの寒冷紗が掛けっぱなしになっています。
まずはそれらの寒冷紗を外すことから始めていきます。
しかし、長さ25メートル前後の寒冷紗10本は、かなりの…なんともうんざりする仕事です。
ストッパーを外し、寒冷紗に絡んだ雑草を取り除き、寒冷紗を巻き取っていく。


この仕事は、2人でする意義のある仕事です。
1人ではらちのあかない仕事ですが、2人になったとたん、5分の1、あるいは10分の1の仕事量となります。
2人でいることの必要性は、畑仕事をするようになって、よくわかるようになりました。
相棒の協力なくして作物はできないのです。
時々ため息をつきながら、寒冷紗10本の片づけを終えました。


この日は風もなく穏やかな暖かい日でした。
堆肥とボカシを撒いて耕運機で畑を作り、エンドウのまわりの草取りをして、畑からあがったのは6時を過ぎていました。
日ものびましたね。
春の畑仕事は暑くも寒くもなく、一番よい時期です。
充実の日になりました。


この時期いろいろな花蕾が楽しめます








↓ 是非、こちらもご覧下さい ↓

2012年3月21日水曜日

ジャガイモの植え付け



ジャガイモの植え付けはお彼岸までに…
予定どおり18日に植え付けをすることができました。


8品種21キロの種イモは、10日ほど前から芽出しを促すために室内に取り込み、暖かい場所に置いていました。
植え付けの3日前には種イモの芽を確かめながら、大きいものは二つに切り分けて、切り口には草木灰を付けて乾かしておきました。
昨年はこの状態で、2週間も寒い納屋に置きっぱなしにしてしまい、いくつもの種イモを腐らせることになり、さんざんな結果になったのでした。


ジャガイモの切り口に灰をつけ、乾かしています


一本の畝はだいたい20メートルほどの長さがあります。
今年は9本の畝になりました。
畝の途中に赤シソが毎年繁る場所があるのでそこを避けています。


毎年必ず、こんもりと赤シソが繁ります


30センチピッチで種イモを置き、イモとイモの間に堆肥と先日作ったボカシを施肥していきます。
こんな単純な仕事なのですが、しゃがんだ状態で種イモを置いていったり、腰を屈めて肥料を置いていくのも、長い時間同じ姿勢でいるのは苦しいものです。
時々腰を伸ばして、固まった体をほぐしながらの仕事になりました。


20メートルの畝にジャガイモと肥料を置いて


今年は『インカのめざめ』が手に入らず、代わりに『インカルージュ』にしたのですが、やっぱり『インカのめざめ』もあきらめきれない…。
そこで、昨年収穫した『インカのめざめ』を植えることにしました。
自家ジャガイモは病気になりやすいと言われ、やや不安もありますが、たくさんの『インカのめざめ』が芽を出しているので、試してみない手はありません。


芽を出した昨年収穫の『インカのめざめ』

これまで2回、芽欠きをしましたが、すぐにまた芽が出てきます。
そしてだんだんと萎んでいくのですが、寒さを経て甘みは増したようです。
時々食卓にのせて、味わっています。

今年のジャガイモは9品種となりました。









↓ 是非、こちらもご覧下さい ↓

2012年3月16日金曜日

だんだんと春


雪割草

寒さが戻り風花が舞うような日があっても、やはり3月です。
張りつめていた寒さがゆるみ、あちらこちらで小さな春が動きはじめています。

ダンコウバイとサンシュユのつぼみが、黄色く色づきはじめたのも、3月に入ってからです。
葉を枯らしたようだった、ネギやニンニクも緑を鮮やかにしてシャンとしてきました。
さらさらと砂地のようだった畑も、芽吹いた草の緑が点々と広がりはじめています。

1月のニンニクは寒さと乾燥で枯れてしまいそう…

3月になると急に元気になりました

取り残しの聖護院カブやチンゲンサイ、ターサイなどはとう立ちがはじまり、真ん中に小さなつぼみを持っています。


とう立ちしたチンゲンサイ
とう立ちした茎を摘んで、炒めてもおいしいです




昨年、庭をいじったので、フキノトウも今年はいくつも出てきません。
毎年たくさんの花をつけ、その重みで枝が折れそうになっていた薮椿は、植え替えの時に大きく枝を落されて、今年は悲しい姿です。



今年は枝をすかれて花はありませんが、
昨年はたくさんの花が咲きました




北風にさらされて、地面すれすれに縮こまるように花をつけていたクリスマスローズが、3月に入ると急に背を伸ばし、花を咲かせています…恥ずかしそうに下を向いていますが…






それから、雪割草が小さな小さな花を咲かせています。
昨年の秋に何鉢もいただいた雪割草の苗を、裏庭のもみじの木の下に植えました。
冬の間はもみじの枯れ葉に暖かく守られていたのでしょう。
遠目には枯れ葉ばかりで気づかないのですが、近くに寄って見るとそこだけぽっと明るくなっているようです。


白とピンクの雪割草

畑のすみや果樹の間には、パンジーやホトケノザ、ナズナが花を咲かせ、カモミールの若草が繁りはじめました。
春は確かな足どりでやってきています。




↓ 是非、こちらもご覧下さい ↓

2012年3月13日火曜日

久しぶりの畑仕事…3月



青空にダンコウバイの花

サンシュユの黄色も春を感じます

先月の5日に果樹の剪定をしてからこの日曜まで、畑仕事をすることがありませんでした。
旅行、来客、法事、仕事…と、毎週日曜日には予定が入って、落ち着いて家にいることがなかったからです。

この日の朝、目覚めてリビングに行くと、夫はすでに農夫の支度に着替えてスタンバイ。
今日はしなければならない畑仕事がいくつもあるのです。
前夜から降っていた雨もようやく上がったようです。
朝食をとるとさっそく畑に出ていく夫を見ながら、なんとなく体が重くて腰が上がらない私です。

夫はもくもくと、タマネギ畑、アスパラ畑の草取りをしながら肥料くれをしています。
台所の片づけを終え、畑に向かったのですが、夫と合流する前に私が見てしまったものがありました。
畑の脇に出ているナガミヒナゲシの若草です。


ナガミヒナゲシ

気温が緩んで、一気に他の雑草と共に芽吹いたのです。
このナガミヒナゲシはどうしても駆除したい雑草です。
その控えめな花色が美しいと思っていたのですが、近年爆発的に増えて田畑を荒らすやっかい者と危険視されています。
昨年も真剣にナガミヒナゲシ取りをしたので、薄オレンジの花はあまり見なかったのですが、こうして春が来ると、あちこちにナガミヒナゲシの若葉が広がっています。
恐ろしやナガミヒナゲシ!
結局、夫の畑仕事は手伝わずに、昼食までナガミヒナゲシ取りに終わりました。


春ですねー。ブロッコリーもようやく育ちはじめました

キャベツも軟らかそうです



午後はこれから種を蒔く野菜の畑作りです。
夫は耕運機で畑をうなりはじめました。
来週植えるジャガイモからニンジンやらサラダ大根など、広範囲に畑を作らなければなりません。


私は納屋で肥料や農具の片づけをしていましたが、気がつくと雨が降り始めています。
夫は相変わらず耕運機で畑を耕しています。
やっとできた貴重な時間なので、雨が降ろうと畑仕事を切り上げるような人ではありません…夏は月明かりの中で畑仕事をしていたことも…それもたびたび…


掘り返された畑は黒く畝の後を残しています。
ブログもアップしなければ…カメラを持って耕された畑に行ってみました。
カメラをかまえてパチり!…?…?そこは…
『そこはミョウガ畑でしょ!』
やっちゃったー!
ミョウガを植えたことを忘れて、耕運機でかき混ぜてしまったのです。


昨年秋に庭木の移動をした時、たくさんのミョウガの地下茎が出てきました。
それらを梅の木の脇の2坪ほどに植え直したのでした。
ミョウガの芽が出て畑の存在が分かるのはもっと暖かくなってからですから、そこにミョウガを植えたという記憶がなければただの雑草地でしかありません。


こんなこと前にもありましたねー。
昨年のショウガ、植え付けた事を忘れて耕運機をかけてしまい、種ショウガの破片があちこちに…収穫は壊滅的でした…


いつ、どこに、何を植えたのか、ノートには記してあるのですが…。
畑に出て働く時間を有効に使いたいばかりに、耕運機を出したついでにあれもこれも一気にしてしまう…の結果です。


きれいに耕しました


ま、いいか…
ミョウガはあちこち採りきれないほどあるんだから…と慰めて…


農業ノート…夫がつけています



















↓ 是非、こちらもご覧下さい ↓

2012年3月10日土曜日

雛飾り




3月3日、この日お雛さまを飾りました。
一般的には、この桃の節句が過ぎたら、すぐにお雛さまを片づけなければならない時です。

でも、この地域では旧暦のお節句を祝うこともあり、私のふる里でも4月にお節句を祝っていました。
寒さがゆるみ、春の気配を感じられるこの時期こそ、桃の節句にふさわしいと思っています。

もう四半世紀も経つわけですが、顔も衣装も美しく、時が経った事を忘れさせます。
このお雛さまは、あの当時の私の趣味や趣向をもって、娘のために買い求めたものです。




娘が大学に行き社会人になり、家を離れてもう6年にもなります。
娘が居ないのでお雛さまを飾らない年もありましたが、やはり仕舞ったままではお雛さまもかわいそう。
娘が居ないなら、自分のために飾ろうと思います。



お雛さまを飾ったことを娘に知らせると、『帰ろうかなー』と返事が来ました。


雛の膳





↓ 是非、こちらもご覧下さい ↓

2012年3月7日水曜日

今年も味噌仕込み

いつもは2月中に仕込む味噌ですが、今年は3月に入ってからの味噌作りです。
昨年は夫に手伝ってもらい、茹でた大豆をつぶすことから、樽に仕込むまでのすべてをしてもらいました。
一昨年、昨年と夫の協力で、味噌作りはとても楽になりました。

夫もけっこう楽しんでいたので、これからは毎年、夫の協力があるものと期待していました。
ところが今年はどうしても夫の時間の都合がつかず、私が一人で味噌作りをすることになりました。

薪ストーブでゆっくりと大豆を煮ます。
焦げ付かないように時々かきまわし、水を足しながら、軽く潰れるくらいのやわらかさに炊き上げます。




やわらかくなった大豆をつぶすのには、フードプロセッサーを使うように習ったのですが、我が家のフードプロセッサーは容器の中の下の部分の豆だけがつぶれるばかりで、手のかかること…
今では、大きな厚手のビニール袋にすべてを入れて、小さな鍋の底をあてて押しつぶしています。
まだ豆の熱いうちにつぶすので、割と楽に一気にできます…やや汗はかきますが。


塩と麹を混ぜ、つぶした大豆と合わせ、樽に仕込んでできあがりです。
豆をつぶすところから一人ですると、やはり3時間近くはかかります。


つぶした大豆と塩麹


大豆、麹、塩を練り上げたものでボールを作り、樽に入れ込む

樽の表面に塩を敷く

黒いビニールで覆い、涼しい場所に保存

毎年この味噌作りには、中心になってお世話をしてくれる方がいて、味噌作りセットなるものを用意してくれます。
もう10年近くも前に、母親のサークルで、催しものの一つとして始まった味噌作りですが、手前味噌のあまりの美味しさに、毎年作るようになりました。


何年かは、彼女の家に集まって、おしゃべりをしながら楽しく作っていたのですが、今ではそれぞれが自分の時間に合わせて、それぞれで作るようになりました。


それでも時期が来ると、お世話をしてくれる彼女のところに味噌作りセットの注文にいきます。
彼女は自分のお店の仕事があるのに、大豆と麹、塩を取り寄せて、味噌作りに必要なビニール袋から、味噌の熱取りのための塩入りの小袋10数袋までも作って用意してくれます。
彼女はそのセットをいったいいくつ作るのでしょうか。
申し訳ないと思いながらも、いつも彼女の好意に甘えています。


大粒で立派な大豆2.5キロ、塩1キロ、麹200グラム10袋

麹はポピュラーな『みやここうじ』を使っています。
麹が乾燥しているので、封を切らなければ、いつでも都合のよい時に支度ができるので便利だと思います。

この麹、今年の爆発的な塩麹のヒットによって、手に入りにくいもののトップになっているのではないでしょうか。
今年も苦労なく味噌作りができるのも、彼女のおかげだと思っています。

今週、もう一度、味噌作りをします。
昨年から味噌作りを始めた友人と、我が家で楽しくおしゃべりをしながら…













↓ 是非、こちらもご覧下さい ↓