2012年12月31日月曜日

年の終わりに



12月29日、最後の野菜便を発送しました。
今年も、お客さま、親戚、友だちに野菜便を出すのが私の大きな仕事でした。


さて、どうやって詰めましょうか

畑で収穫できるほとんどの種類の野菜を、あれやこれや箱に詰めるのは結構大変な仕事です。
芋類や根菜類がある時期は一箱では収まらず、二箱になることも多くあります。

新鮮であることが第一なので、畑中を歩きまわり必要分を収穫していきます。
なるべく見た目のよいものを収穫しますが、色、形のよいものの割合は案外と少ないのです。
大根や蕪のあった畑…いくつも残っていません

すべての野菜をひろげてから、考えながら詰め始めます。
重いものは底のほうに、葉ものは上に、潰れる心配のあるものは葉ものの間に…と悩みながら詰めていきます。
一日3軒分が精一杯です。

でもこの仕事、割と好きなんですね。
箱を開けた時に喜んでもらえるように、その様子を想像しながら野菜を詰めるのって楽しいですね。
私の方が幸せな気分になる…自己満足の世界です…。


最後に自家製干し芋も野菜の一番上にのせます


ぽちぽちとニンジンが採れるようになりました。
この夏の干ばつで種を蒔いても蒔いても発芽せず、重ねて3回ほど蒔き直しました。
3回目にはかなりいい加減な蒔き方をしたようですが、そんな時に限って素直にどっと発芽したようでした。
間引きもしないまま、最近になってビニールのトンネルをめくってみると、小さなニンジンがびっしりと並んでいます。

大きそうなもの、混んだ所はごっそりと抜いてみます。
細いニンジンもそれなりにぽりぽりと食べるのも美味しいものです。



ピッコロ、ひとみ、イエローハーモニー、バイオレットハーモニー、本紅金時。
塩もマヨネーズも何もつけないでいただくのが、一番美味しいと思います。
色も味もそれぞれに違って、食卓が楽しくなる一皿になります。

お正月のおなますには、黄、紫、オレンジのきれいなニンジンを合わせてみたいと思います。



きつい畑仕事の多かった一年でした…特に夏の暑さには体も心もくじけそうでした。
でも収穫する野菜の美味しさは格別でした。
いろいろな野菜に挑戦して、味や形、色の美しさに感激したことも…
野菜からもらうものは、心の栄養にもなったようです。
来年も野菜作りが楽しくなるよう、健康と安全に気をつけたいと思っています。


芋のツルと落ち葉に守られて、エンドウが春をまっています




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2012年12月29日土曜日

今年のキウイは…


追熟するととても美味しい香緑

寒さの来る前にキウイの収穫をしたのですが、今年は香緑ばかりです。
昨年、何百個も実をつけたレインボーレッドは、今年はいびつで極端に小さな実がたったの
ひとっつ!
ゴールドもよっつ!だけです。


右端1個がレインボーレッド 3cm
中4個がゴールデン 左は香緑

切ってみると…


原因は開花時期が合わなかったようで…。

5月の中旬にレインボーレッドの花が咲いたので受粉しようとすると、咲いているのは雌花ばかりで受粉用の雄花はしっかりと蕾のままなのです。
こんなことは初めてでした。
ようやく雄花が咲いた頃には、もう雌花は終わっていたのです。

雄花が先に咲くのなら、雄花を取って冷蔵庫に保存しておけばいいのですが、雌花が先では何ともしようがありません。


レインボーレッドの雌花


ゴールドはどうだったのでしょうか…
このキウイ棚は3品種のキウイが絡み合っていますので、最初に咲いたレインボーは分かるのですが、後から咲いてくる雄花ははっきりとどの品種かわかりません。
毎年3品種共に鈴なりの状態ですから、4個しか実のつかなかったゴールドも雄花と雌花の開花時期が違っていたのでしょうか…?



香緑は、途中夫が大胆に間引きをしたのですが、それでも400個ほどは採れたようです。





100グラムを越える大きなものもありますが、平均70〜80グラム位でしょうか、まだしっかりと固く締まっている感じです。
いくつかの箱に並べて、冷蔵庫に保存しておきました。




昨年は1000個を超え、採りきれずに、キウイ棚に残したままの実もだいぶありましたが、良いものだけはきれいに箱に詰めておきました。

でも置き場所が食品庫だったためか、しばらくしてキウイが傷み出したのにも気づかずにいて、ほとんどが腐り廃棄することになりました。
食品庫の棚もシミがついてしまい後始末に苦労しました。

昨年は12月に入って霜が降り始めてからの収穫でしたので、これも傷みが早まる原因だったのかもしれません。

そこで、今年は昨年よりひと月早くに収穫し、冷蔵庫に保管。
また、食べ頃になってからキウイを配るのでなく、固いうちに配って、それぞれで追熟してもらうことにしました。
なるべく在庫は少なく…場所もとりますからね。

何もしなくても実をつけるのがキウイと思っていましたが、今年のようなこともあるんですね。
甘ーいレインボーレッドを来年は食べたいですね。








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2012年12月25日火曜日

冬の漬け物


『聖夜』と野バラの実

週末から夫はインフルエンザでダウン。
天皇誕生日もクリスマスイブも関係なく、ひたすら眠り続けていました。

おかげでローストビーフもチキンもクリスマスケーキも食卓には上らず、お粥と野菜の煮物だけの質素な食事となりました。
でも、手のかかるお料理から解放されて、ちょっとほっとした気分でもあります。

子供たちが家から離れると、途端にボリュームとパンチのある料理を作らなくなりました。
もっぱら畑で採れる野菜を、煮たり焼いたりのシンプルな料理となり、これで十分に満足できる…そういう年齢になったということでしょうね。


夫が床についているので、ずっと気になっていたたくわん漬けをすることにしました。

今年も夫が大根を抜いて洗い干してくれました。
台所から畑を眺めながら、気持ちよく料理ができるように、大きく窓をつけたのに、それを遮るように夫は大根を干しました。
毎日萎びていく大根を見ながら、『時期をみて、漬けるのはお前だよ…』と夫の無言のメセージです。

たくわん漬けを欲しているのは夫で、私はどちらでもいいんですけれど…ね。

インフルエンザで苦しんでいる夫のために、お見舞いの気持ちを込めてたくわん漬けをすることにしました。



たくわん漬けの材料

今年準備した干し大根はやや細め、20本ほどで8,3キロ。
昨年のたくわん漬けは4パーセントの塩分で漬けたのですが、塩気が強かったので、今年は3,5パーセントにしてみることに。
塩もザラメも同量にし、ちょっと甘めでしょうか…
米ぬかは1,3キロ。
日々いただくお米は石川県の無農薬EM栽培の玄米を使っているので、精米するたびに出る糠を使います。
昆布、赤唐辛子、干した柿の皮。
きんとん用の砕いたクチナシの実があったので、それも入れてみました。


一段ごと、きっちりと詰めていきます

大根のすき間には干し大根の葉を詰め、干した柿の皮、昆布。
唐辛子をのせる前に写真を撮ってしまいました…

きっちり、ぎっちりと詰めていくので3段で終了です。
15キロ+5キロの重しをして完了。


納屋の隅へ置きました




さ〜て、ついでに白菜漬けもしてしまいましょう。
畑に出てミニ白菜を収穫、洗って半割から4分の1割りにして日に干しました。

干して水分を飛ばすと、甘みも出て漬込みやすくなります。


翌日24日に白菜が少ししんなりしたところでつけ込み作業開始です。
白菜漬けの塩分は3パーセント…たくわん漬けも思い切って3パーセントにするべきだったか…



昆布、唐辛子と今年は大きな獅子ゆずを香りつけに入れてみました。
枝に重そうに揺れる獅子ゆずは、立派でしばらくは観賞用に置いておけますが、すぐに葉がカラカラに乾いて、ゆずの色合いも冴えなくなります。


大きな獅子ゆず

分厚い皮を砂糖煮にしたり、マーマレードにもできるようですが…まだした事ないですが…大きな獅子ゆずなら一個あれば十分な量になりそうです。



寒風と強い霜に当たって、振り落とされたり傷んだりする運命ですから、利用価値のあるうちに使ってしまったほうがよいでしょう。





4キロと3キロの二つの白菜漬けの樽ができました。
それぞれに倍の重しを乗せて納屋に運びました。
新年には美味しく漬かっているといいのですが。




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2012年12月11日火曜日

強烈な寒さ


冬の嵐、寒波、日本列島は強力な寒さに押さえ込まれているようです。


今年の紅葉は鮮やかできれい〜

日の光を受けて輝いています


…なんて、ほんの1週間ほど前に言っていたのに、冬の嵐で秋のなごりは根こそぎ吹き飛ばされてしまいました…






元気にのびのびと育っていた冬野菜ですが、この寒波で葉が萎びています。
でも寒さが当たるたびに、冬野菜は甘みを増して美味しくなります。

そして美味しくなったこれらの野菜を配る時期がきました。
お世話になった方に、採れたて野菜を食べていただくのも、楽しみのひとつですね。


3軒分の採れたて野菜です


黒マルチの中にあって、まだ収穫するのには早いと思っていた聖護院大根、聖護院蕪、紅芯大根が、抜いてみると育ち過ぎて割れてしまったものもめだちます…残念。

聖護院大根、聖護院蕪、赤大根、紅芯大根
今年は下仁田ネギが太く育ちました




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2012年12月7日金曜日

今年も 干し芋作り始めました

小芋の丸干し
安納芋、紅はるか、パープルスイートロード、紅きらら、ベルベット

今年は例年より1ヶ月も早く干し芋作りを始めました。
毎年サツマイモ掘りを終えると2ヶ月近くも放りっぱなしで、小さなサツマイモは乾燥でコチコチになったり、寒さで腐り始めたりで、捨ててしまうサツマイモがずいぶんありました。
今年は無駄を出さないように心がけて、干し芋作りをしています。

色取りのよい干し芋を作るために、今年は6品種のサツマイモを栽培しました。
でも収穫したすべてのサツマイモを、干し芋にできるはずもないのですから、冬野菜を配る時には何本かのサツマイモも合わせて届けるようにしています。

また収穫したサツマイモの半分くらいは、寒さと乾燥を避けるために、新聞紙にくるみ、段ボール箱に入れています…この一手間を昨年まではしていませんでした。
紅乙女は年越しのほうが甘みが増しておいしくなるとのことですから、来年まで大切に保存しなくてはいけません。


干し芋作りは、まず10センチ前後の小芋から始めました。
この大きさのサツマイモは商品価値のないクズ芋なのでしょうね。
蒸しても筋っぽい繊維が目立つのですが、干すとその繊維質が気にならなくなります。

いろいろな小芋が蒸しあがりました



ネットに入れて干しています


また、この大きさの小芋は、切らずに一本そのままで干せるので、でき上がりもころっとして可愛いのです。
干し上がりは3日前後かかりますが、外側は乾いても中はもっちりと甘く、この小芋が気にいっています。
ただ小さいのでお芋を洗うのも、蒸したお芋の皮をむくのもかなりの手間がかかります。
小芋はわりとたくさんあるので、まだしばらくは干し小芋作りが続きます。





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2012年11月23日金曜日

里芋掘り


2番手のミズナ、ミブナ、カブ、ターサイ、チンゲンサイが穫れるようになりました。
キャベツも大きく育ち、ホウレンソウも順調です


急に気温が下がり、このところ霜の降りる朝が続いています。
サトイモの葉が霜で傷んできました。
トマト、パプリカ、満願寺唐辛子もたくさんの実をつけたままですが、潔く撤去する以外ないですね。
長い間、ありがとう…。



見た目はちょっと…ですが、まだまだトマトは食べられます



赤や黄色になれないパプリカですが、それぞれに甘みや酸味があり
美味しいですよ


エンドウの種を3サク蒔きをしました。
種を蒔いた上にはサツマイモのツルをのせました。
北海道の農法だそうです。
ブログで知った方から教えていただきました。
寒風と雪からエンドウを守る、理にかなった方法だと思います。



サツマイモを掘り終え、玉ネギの定植もでき、エンドウの種まきもしました。
気になっていた仕事がすみ、気持ちも小春日和…ほっとした気分でした。


ところがその後、ぐんと気温がさがってしまい、そうなると急いでしなくてはならない仕事がまだまだありました。
サトイモ掘りと、ほとんどそのままの落花生、キウイもまだ半分も収穫してないのです。

サトイモ掘りも体力、収穫時期を逸してしまった落花生は根気でしょうかね…ふぅ。

2日ほど太田事務所に出かけずにサトイモ掘りをしました。
今年は猛暑と水不足のためにサトイモの生長がとても悪く、葉の大きさも背丈もいつもの半分ほどのように感じます。
サトイモの株も大きくならず、芋も小さめ。
そのため昨年より簡単に掘りおこすことができます。

タケノコ芋もいつもより小さい株なのですが、いいかげんに掘ると長い芋が簡単に折れてしまいます。
これまでは長くてもそれなりの太さがあったので、こんなに簡単に折れてしまう事はなかったと思うのですが…

掘りあげた株を崩し、芋の根を取って整理するのがまた一苦労です。
株を掘り起こしている時は体を使っているので汗ばむくらいですが、サトイモの始末をしているとだんだんと背中や腰が冷えてきます。

この季節は、静かな日が一日続くことが少ないようです。
温かい石垣を背に、日だまりの中でサトイモの始末していたのですが、午後から北風が吹きはじめ、枯れ葉を巻き上げながら頭の上を駆け抜けていきます。

この辺でやめたほうがいい…と何となく自分の体力がわかります。
こうして3時間ほどでサトイモ掘りは終了です。

こんな仕事を2日しましたが、全体の5分の1も終わったでしょうか。


一輪車の中はまだ始末をしてないタケノコ芋です
タケノコ芋の子芋は細かくてめんどうですが、蒸して胡麻味噌などで
食べると素朴なおいしさです。




…で、今日は勤労感謝の日です。
いつもお仕事ご苦労さまの夫ですが、今日はサトイモ掘りのお仕事をしなくてはなりません。

タケノコ芋は地面から上に出ている部分が多いので、霜が降りると一番心配な品種です。
夫と共にすべてのタケノコ芋を収穫しました。

普通のサトイモは3サク作ったのですが、そのうちの5分の1ほどを残してすべてを収穫しました。
この残した5分の1のサトイモはこの上に土をかけ、ブルーシートで覆い、さらに土をかけておくと、春になるまでいつでも掘り出すことができます。




サトイモ収穫作業中


この後、来年のサトイモ種の保存のために、室も作りました。
サトイモ、タケノコ芋、八頭を保存しました。
本格的な寒さが来る前にここまでの仕事をしておけば安心です。


室の中は来年用の種芋です
この上から藁と土をかけて雨水が入らないようにトタンをのせました。










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