2015年6月27日土曜日

真竹の季節




6月の梅雨に入ると真竹の筍の収穫を迎えます。
毎朝、出社前に竹やぶに入り、筍採りという一仕事をして一日がはじまります。

昨年は細いものが多かったようですが、今年は水不足が影響してか、全般的に本数が少ないように思います。
例年ですと最盛期には一日150本ほど採れていましたが、今年は100本もいかないようです。

この筍を配り届けるお客様や知り合いはだいたい130件ほどですが、今年は100件くらいになりそうです。
筍の本数が少ないのと、私たちの加齢?による体力減で、配りきれないという現実的な問題があるからです。


タケノコは一軒当たり10本ほど

とは言え、真竹の美味しさは孟宗竹以上に思われます。
硬い部分が多く廃棄量も多いのですが、灰汁を抜く処理は簡単にできます・・糠も唐辛子もいりませんので。


茹で時間は小一時間

真竹の一番の魅力は何と言ってもその食感でしょう。
サクサクとした軽い歯ごたえに箸が進みます。

出汁を効かせて煮たものがシンプルで一番美味しいように思います。
固めの部分は胡麻油と鶏ガラスープで炒め煮にするとメンマのようです。
穂先の柔らかな部分はチーズとハムを挟んでフライにすることも。
見た目はエビフライのようですが、軽い食感と意外性が楽しく、この季節のお客様のテーブルには必ずのぼります。
癖のあるゴルゴンゾーラをはさんでも美味しいと思いました。

サクサク真竹はこの季節に欠かせない味ですが、一月に渡る収穫はさすがにくたびれてしまいます。


季節の桜エビと炒り煮








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2015年6月5日金曜日

ようやく雨が降りました


乾燥の続く日々にようやく恵の雨が降りました・・と言っても半日であがってしまいましたが・・
それでもいくらかはおしめりになったようで、喘いでいた作物にも生気が戻ったような気がします。


パフパフの土にようやく里芋の小さな葉が出そろいました



わらの上から水やりを欠かさずにしていましたが、
ようやく生姜の芽も出始めました


夫が朝に夕に、時間がとれると水やりをしていましたので、水道のホースの届く範囲の作物はなんとか発芽し、なんとか生長している状況です。


オクラは発芽しなかった所に、再度種をまきました

畑が乾燥しているため、半端な水やりでは、なかなか素直に発芽しません。
ようやく発芽しても、小さな葉の裏にはアブラムシが発生。これも乾燥が原因ですね。
夫が葉の裏を洗ってアブラムシを流し落としていましたが、なかなか根気のいる仕事です・・私にはとうてい真似のできない事です。


インゲンも発芽がなかなか揃わず、2度3度種を蒔きなおしました。


サツマイモの苗も植えてから10日も水がないままで・・ホースが届かない場所なので、茎の葉がほとんど枯れてしまい、ひやひやしながら雨を待ちました。

隣のサクのサツマイモは茎しか残っていません
大丈夫なのでしょうか?

今年は例年を上回る乾燥で、近所でも野菜の苗が枯れたとか、全滅したとか聞いています。
我が家の孟宗竹の筍も1メートルほど伸びた後に、頭が枯れ、皮がバラバラと剥がれ落ちました。
このような事は初めてで、どこもかしこも水枯れなのでしょう。


こちらモコモコ盛んなパセリです
おひたしに胡麻和え、生でもせっせと食べています
・・わりと好みの味です

枝豆 湯上がり姫


トマトは2本仕立て、それぞれを紐で吊っています
そろそろビニール屋根を掛けなければいけませんね


西の方では梅雨入りしたとの事、あと何日かするとこちらも梅雨入りとなるでしょう。
じめじめとうっとうしい季節ですが、畑の作物には待望の雨になります。





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2015年5月28日木曜日

豆ご飯



子供心にも豆ご飯が美味しかったという記憶はありませんでした。
和食屋さんで食べても感動なし。
自分で作っても美味しくない・・

長〜い人生の中で、美味しい豆ご飯を食べた記憶がなかったので、この季節になると世間の皆さまがなぜに豆ご飯!豆ご飯!とおっしゃるのか理解できませんでした。


ウスイエンドウで炊きました

3年ほど前にウスイエンドウを教えていただき、豆ご飯を炊いた時、初めてその美味しさを知りました。
これまでの豆ご飯とはまるで別物だったからです。
何よりも豆の香り、それとほっくりとした味わい・・お豆のおいしさがよく出ていました。
それからは豆ご飯はウスイエンドウで自宅で炊く・・が、この季節の定番になりました。


ウスイエンドウ200グラムは皮をむくとほぼ半分の重さになります

塩と少しのお酒、エンドウのサヤも一緒に炊きます。

炊き上がり
サヤからは美味しい出汁が出るそうです
無農薬栽培だからこそできるサヤ入りです



今年はいろいろなエンドウを作ってみました。

家族には絹さやよりスナップエンドウの方が好まれていて、そのスナップエンドウは『スナップグルメ』と『フルーツエンドウ幸姫』を。
絹サヤエンドウは『仏国大さや』。
実採りエンドウは、代表選手の『ウスイエンドウ』と、新しく『久留米豊』、『白竜』、『フルーツ実エンドウ甘実ちゃん』と、幾つかの種類をまきました。

・・そこまではよかったのです、夫の農業ノートにも品種と順番を記してありましたので。
ところが今年は雨が少なかったのですね。なかなか芽が出ない。
結局全体の3分の1は発芽しないという悲しい状況になってしまいました。

3月のある日、夫がしばらく留守をすることがあり、その間に張り切ってエンドウのネット張りをしました。
発芽率の悪い、歯欠け状態のエンドウ苗にネットを張るのはロスが多いので、苗の整理をしたのです。
発芽せず空いてしまった場所を詰めて、植え替えました。
これですっきり!と思ったのですが・・・


今年もあまりよくできませんでした

収穫時期をむかえ、これは何だろう?
品種の確認をしないまま適当に植え変えた結果です。
それも今回初めて作った品種が多く、形状だけでは判断できないのです。
見慣れたスナップエンドウなら大丈夫と思い、ポリっと噛んだとたん硬い皮。
これ、実採りエンドウ!?
絹サヤとウスイエンドウはわかるのですが・・


上は久留米豊?・・豆は大きく濃い緑色で甘みが強いです
右下はウスイエンドウ、豆は硬めで緑色も薄い感じです
左下はいろいろな判別不能なえんどう豆です

離れて暮らす子供達に送ると、大好きなスナップエンドウに硬いサヤのお豆がいくつもあった・・との事。

どれも怪しく疑いを持って分けていますので時間はかかるし、今年は門外不出になりました。

こうなったらすべて実が入るまで置いて、実を採ることにしましょう。

卵とじ、炒めご飯、ポタージュ・・・そして豆ご飯はできますから。


久留米豊?で炊いた豆ご飯・・お豆が柔らかいです

左の久留米豊?はサヤも大きいです・・右 ウスイエンドウ
















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2015年5月22日金曜日

夏野菜の定植


家々の庭にバラの花が美しく輝く季節になりました。
1年間、丹精込めて育ったバラはどれも美しく、その香りと共に、ため息が出るほどです。

私もバラの咲く庭を作りたいという理想はあるのですが、畑仕事をしながら、コツコツとバラの世話をする・・根気がないのですね〜。

今年も ほっぽらかしの庭です

フェンネルの糸のように繊細な葉
わき上がるような緑色のグラデーションが美しい



本格的な夏野菜の定植が始まりました。
これまでは、ゴールデンウイーク前に買ってきた小さなポットの苗を、遅霜の心配の無くなる頃に定植していました。
でも苗を長い間待たせて置くと、栄養のなくなったポットの中で、苗はヒョロヒョロの状態になります。
そこで今年は、一回り大きいポットに植え直して、しっかりと力のある苗に育ててから定植することにしました。
おかげでどの苗も茎がしっかりと安定し、定植後も力強く育っているように思います。

トマト苗36本、植えました

定植したトウモロコシも大きくなりました
この畝の先にも次のトウモロコシの種を蒔き、すでに発芽しています
左の畝はビニール行灯で寒さ避けをした、キュウリ、ナス、ピーマン類を植えています
右の寒冷紗は大根です


落花生も発芽しています
一か所に2粒づつ

スイカは5本です
      スイカのツルが傷まないように麦わらを敷き、根元に雨がかからないよう、屋根をかけました
ツルが広がってきたら麦わらも広げていきます

玉ねぎは大玉に育ちました








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2015年5月12日火曜日

夏野菜の準備

風薫る季節になりました。
木々の緑もくっきりと鮮やかな輪郭を持ってきたようです。

半日しか日の当たらない静かな庭です


この季節は夏野菜の定植やその準備に、また本格的な草刈りシーズンが始まります。

今年も何軒かのホームセンターやJAを巡り、夏野菜の苗をそろえました。
あれと、これと・・ついつい買ってしまうトマト苗は、気がつけば36本。
トマトは毎年新しい品種が出てきますので、心して、計画的に集めなければいけませんね・・反省です。

一部ですが 、苗いろいろ


トマト用にはパイプを組んで2本のマルチを張りました
長さは18メートル、両側にトマト苗を植える予定です

新玉ねぎもそろそろ収穫できるようです
右側はできの悪いニンニクです

トウモロコシは定植しました


3月20日頃に播いた水菜、小松菜、カブ、春菊はよく育ちました




夫の大好きなパセリがみごとに育ちました

パセリをたっぷり使ったケークサレ
パルミジャーノレジャーノとオリーブオイルをかけワインと共に



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2015年4月25日土曜日

山椒鍋





昨年6月初めに実山椒を摘んだ後、一度も山椒畑に出かけることはありませんでした。
夏の草刈りもしないままに一年がたち、今、葉山椒の季節を迎えて山椒畑はどうなっているのか出かけてみました。

山椒の木は蔓に絡まれてがんじがらめですし、周囲は2メートルを超す枯れ草が倒れかかって、荒れに荒れた状況でした。

8年ほど前に山椒畑が見つかった頃は、3メートルほどに育った山椒の木は30本近くあったのですが、年々枯れ木となって、いよいよ今年は15本ほどになってしまいました。
その上新芽もまばらな・・生命力のない、枯れはじめていると思われる山椒の木がめだっています。
来年は10本くらいになってしまうのでは・・心配です。



柔らかな山椒の葉はいつも佃煮にするくらいでした。





山椒佃煮 味付けは酒としょう油


ところが昨年、知人に白洲正子の山椒鍋という食べ方を教えていただき、その美味しさに衝撃を受けました。

今年も、鶏鍋に山のように山椒の葉をのせて、自家製ポン酢でいただきました。
ドキドキしながらいただく一口目は、山椒の刺激で驚きますが、2口目には美味しい!
最初の刺激はいつか程よい刺激になって、すっきりとしていくらでも食べられるのです。
山椒のアクも刺激も気にならない、驚きの美味しさです。


山椒の葉はたっぷりと、タケノコの木の芽和え
イタリアンパセリの酢味噌和え、スミイカの刺身を添えて

山椒鍋はこの季節限定のインパクトの高いお鍋です。
山椒の季節には必ず食べたい、楽しみなお鍋になりました。



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