2012年8月31日金曜日

水不足の畑

もう9月だというのに、毎日がやりきれないほどの暑さです。
桐生と太田を行き来する毎日ですが、全国でもこの地域の猛暑はつとに有名ですね。

また、この夏は雨が少なく、畑の作物は水不足でぐったりしています。
草刈の終わった畑は、歩くたびにぱふぱふと土ぼこりがあがります。

ナスも大きな実が育たなくなりました…追肥不足も考えられますが…
里芋の葉も暑さで端のほうから茶色く焼けていくようですし、トマトも直射のあたっているものは赤くならずに白茶けているようです。

みずみずしくて生でも食べられた満願寺唐辛子は、カラカラ天気が影響してか、辛くなってしまうものが多くなりました。

パセリ大好きの夫が、1サクも作ったパセリもこの水不足で枯れてしまう株が多くなりました。

今年はじめて植えたこんにゃくまで、枯れはじめています。


残念なパセリ、半分くらい枯れています

コンニャク10本のうち2本は枯れてしまいました


水遣りも、時間をみつけては夫がしていますが、1時間水をまいても、広い畑では思うようになりません。




金の卵、コリンキー、ゴーヤ三種、キュウリ

こんな中、毎日たくさん収穫できるのはゴーヤとキュウリです。

ゴーヤチャンプルなどの豚肉との炒め物に使ったり、さっと湯がいてダシを和え、胡麻油などをたらりとかけただけのお浸し…毎日一所懸命に食べています…が、大きなゴーヤなので一本あれば間に合います。

ゴーヤ消費のため、さらに昨日からゴーヤジュースが加わりました。
春に種を蒔いたニンジンがたくさん収穫できているので、ニンジン2本とゴーヤ2本をジューサーで搾ります。
まだこれでは苦みが勝っているので、これに梅シロップを混ぜて飲みやすくします。

ゴーヤ3本の消費が毎日のノルマになりました。


デリシャスゴーヤ2本とニンジン2本

朝の一杯 ゴーヤジュース!






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2012年8月27日月曜日

干しズッキーニと干しナスのオイル漬け

穫れはじめると食べきれないほどできるズッキーニとナス。

ズッキーニは7月までが盛りで、それを過ぎると形もいびつになり、収穫量もぱたりと少なくなります。
そのたくさんできる時期に作っておけばいいものを、毎日の忙しさに流されて、収穫量の減りだした頃になって、あわてて作るのがズッキーニのオイル漬けです。

ズッキーニを輪切りにして、ざるに広げて一日干しましす。


すると…ほらほら、かわいい柄が浮かび上がってきました。



ズッキーニが乾きはじめると、種の部分だけが浮かび上がってくるのです。

この模様、懐かしい木綿のレース柄に、こんなパターンがありました。
子供の頃のブラウスの襟やスリップ…あの頃はシュミーズって言ってました…のレースにこんな柄の刺繍がしてありましたよね。
半世紀前の話ですから…生成り木綿の少女の頃ですか…

私たちの身のまわりにある柄は、植物などの自然の造形からヒントを得たものがたくさんあるようです。
ズッキーニの種から、懐かしい木綿レースを思い起こしたひと時でした。


一日干したズッキーニを、ワインとワインビネガーに塩を入れた調味液で2 .3 分煮ます。
熱がとれたら、ズッキーニとドライバジルを適当にビンに詰め、オリーブオイルを注いたらできあがりです。


ナスも同じようにして作ります。



干しカゴに並べて…おおよそ30個のナスが並びます
右奥の干しカゴの中はトマトのルンゴとズッカ

二日間干したナス…ずいぶんとカサが少なくなりました 

ワインとワインビネガー同量と塩で、やはり2〜3分煮ていきます。
ビンに詰める時は、ニンニク(スライス)、唐辛子(小口切り)、イタリアンパセリ(パセリでも)を順にくり返しながら重ね、最後にオリーブオイルを注ぎます。

ニンニク、イタリアンパセリ、唐辛子を使います

味が落ち着けば食べられます

ズッキーニとナスのオイル漬け
ワインに合うと思います

干しナスはこれから9月に入っても作っていきます。
干しナスはトマトソースとも相性がいいでしょうし、干しナスでカレーを作ってもおいしそう。
出汁も合うでしょうから、煮ものにもしてみたいと思います。
調理も楽しみながらしたいものです…時間に追わればたばたと作ることが多いので…



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2012年8月18日土曜日

今年も獣害、鳥害


お盆に供える、仏さまへの野菜の盛籠です

父が去り、母が去り、この広い農地(ふたりで耕すのには)を夫が継ぎました。
夫は長男であり、いずれはこの土地を継ぐことはわかっていたことなのに、父母が亡くなるまで畑のことは考えたことがありませんでした。

今、ふたりで畑を耕している姿を、誰が想像したでしょう…天国の両親もさぞ驚いていることでしょう…

会社を運営しながら、広い畑を管理することは大変きつい仕事です。
時々、投げ出したくなることもありますから…

畑仕事をおぼえ、種を蒔き、芽が出て、作物が育っていく様子を見るのは喜びですし、なにより自分で育てた野菜のおいしさといったら格別です。


お盆を迎え、お供えの野菜を摘みながら、この畑を耕すことが両親やご先祖さまへの供養なのだと改めて思いました。




今年のトウモロコシは、少しづつ時期をずらして、4回に分けて作付けしました。

最初にできたトウモロコシは7月初旬に収穫の予定でしたが、敵(ハクビシンと思われる)はしっかりとトウモロコシの食べ頃を知っていて、実る数日前から味見をして、その時が来るのを待っているのです。

ハクビシンにトウモロコシを狙われるようになって、今年で3年目です。

トウモロコシに実が入ってくるころから、トウモロコシが一本づつ食べられて捨てられているのです。
最初の頃はハクビシンの存在すら知らないので、カラスのいたずらかもしれない…などと思ったりして。
ところがある日…いよいよトウモロコシを収穫しようという日、畑に行くと驚きの光景が…
トウモロコシ畑はめちゃめちゃに踏み荒らされて、あちらこちらにトウモロコシの残骸。

こんな事が2年も続いたので、いくらかハクビシンの習性がわかってきました。

今年最初に数本のトウモロコシが食べられた時、今年もその時が来たことがわかり、さっそくネットを張りめぐらしました。
2重に張ったネットのおかげで、その後の被害はなかったのですが、うかうかしているうちに2番手のトウモロコシが食べごろを迎えていたのに気づかずにいました。

ある晩、午前0時をまわったころです。
窓を開け、畑から上がってくる涼しい風を感じながらパソコンにむかっていると…外はカエルと虫の大合唱です。
…突然、バキバキと音がしました。
大きな葉の擦れるような音が続き、またバキバキと音がします。

あっ、トウモロコシ!! ハクビシンだ!!

寝ている夫を起こし、すぐに畑に行ってみました。
私たちが近づいても、ガサガサと音がしていて、まだ敵はトウモロコシ畑にいる様子です。
夜の畑は暗いので余計広く感じますし、懐中電灯ではほんの一部しか照らすことはできません。
結局、音はしたものの、その姿を見ることはできませんでした。
トウモロコシ畑の周りは簡単に寒冷紗ネットを回してはあるのですが、きっちりと留めてなかったので楽に出入りができたのですね。

暗い深夜の畑ではハクビシンを防ぐための、何の作業もできません。
ただラジオのスイッチを入れて、畑に置いておきました。
音を出すことで獣が寄り着かないということを近所の人から聞いていたので、それが正しかろうがそうでなかろうが、他に方法がありませんでした。
 
翌朝トウモロコシ畑に行ってみると、何本も折られたトウモロコシの幹と食い散らされたトウモロコシが散乱。その数15本以上…がっかりです。

被害のなかったトウモロコシはその日のうちにすべて収穫。
箱に詰めて実家の母に送り、会社に持っていってみんなで食べてしまいました。

トウモロコシは3番手、4番手と時間差で育てているので、そちらのトウモロコシにもしっかりとネットを張らなければなりません。
楽しみにしているものを盗られてしまうのは、悔しい限りです。


寒冷紗で囲い、足元はしっかりとストッパーで留めました

この辺りで作物を荒らすのは、ハクビシンとタヌキだと言われています。
同じ桐生でも山に続くようなところでは、イノシシやサルの被害に悩まされているそうです。
イノシシなど筍や芋を、一晩で根こそぎ食べてしまうそうですし、サルが相手では、なす術がないとも聞きます。
それに年に何回かはクマ出没の話もあります。

それに比べたら、ネットで防ぐことができるくらいのハクビシンはいいとしなくてはいけませんね。
でも、手間隙かけて大切に育てた作物を横取りされるのは悔しいですし、作物を作る気持ちまで萎えてしまいます。

穫りたてのトウモロコシの、プチプチと弾ける甘みは、ちょっとした果物以上です。
こんなに美味しいものを作る側にも責任があるかもしれません。
ハクビシンだって、トウモロコシの魔法にかかってしまいますよね。



スイカもだいぶ大きく育ったのでハクビシン避けにネットを張りました。


スイカ畑にもネットをめぐらせて

スイカ『金の卵』と『ゴジラの卵』…のようです

もうひとつネットの必要なものがあります。
イチジクです。
昨年はカラスでしたが、今年はヒヨドリにつつかれています。


大きさ10センチくらいあるイチジク
見事につつかれています

イチジクにもネットをかけました








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2012年8月17日金曜日

トマト パワー


今年のトマトの宝石箱

夏を元気にする代表選手がトマトだと思っています。
色も形もカワイイ!! そのものです。

野菜をつくりはじめてから、季節はずれの野菜を買うことが少なくなりました。
冬のキュウリやトマトには味がない…というより野菜以外の味があるような気がします。
旬の野菜のおいしさは、はじけるようなパンチがありますもの。

特別栽培の高糖度のトマトのようにはいきませんが、今年のトマトはどれもみな美味しいと思います。

生食用トマト

調理用トマト


ロッソ ロッソ


毎日、赤く色づいたトマトを見てはニンマリ…

トマトは夏のパワーで育つ野菜です。



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2012年8月15日水曜日

イタリアントマト ズッカ


今年はズッカの成績がよいようです。

これまでは実がたくさん着いても色づくまでに腐ってしまうこともあり、じゅうぶんにズッカを収穫することができませんでした。
今年はかなりしっかりとした実着きで、その重さでトマトの幹を支えるのも大変でした。




巾着型のずっしりとした実もそれぞれに愛嬌があって、陽気なイタリアンな感じです。
ひとつが300グラム前後あり、500グラムをこえる大きなものもいくつかありました。



輪切りにすると

酸味は少なくあまり癖のない味です。
ヘタのあたりにまだ緑色が残っている頃に収穫。
2日もおけばすっかり赤くなります。


だいたい3キロをめやすにしてトマトソースを作っています。
500ccの瓶詰めが3〜4本できます…煮詰める時間で違いますが…。


煮込むのに時間がかかるので、電気代も気になるところです


いくつかは塩漬けにしたバジルの葉を刻んでトマトに加え、バジル味のトマトソースも作っています。
生バジルがなくなる頃に、バジル味のトマトソースは重宝しています。


昨年のバジルの塩漬け

今日まで10本のズッカの瓶詰めができています。

酸味やくせの少ないズッカで、シャーベットを作ってみました。

ハチミツとレモン汁で和えてフリージング

シャーベットをミキサーにかければスムージーです
こちらは7月に作った梅シロップを加えています
さっぱりとした味わいです

ズッカでカプレーゼ

ズッカはトマトソースを作るために育てていますが、もっといろいろな調理法があるのでしょうね。







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