2012年4月29日日曜日

夏野菜の苗


15品種のトマト苗


数年前に畑仕事を始めた頃は、まず種を蒔き、苗を育てることからはじめていました。
ポットに種を蒔くという簡単なことなのですが、これがタイミングよく発芽しません。
まだ寒い時期に苗を育てるので、貧弱な苗になることが多く、とても難しい。
時によく育ったとしても、同じ品種の苗ばかりで、畑に植えきれないほどの数になってしまいます。

結果的に健全な苗が育たないのですから、ここまでの労力は無駄以外の何ものでもありません。
限られた時間の中での畑仕事なので、省けるところは省かなくてはならないのです。
苗作りは断念することになりました。

そこで、4月中旬から時間をみつけては夏野菜の苗を買い揃えています。



まず第一に集めるのはトマトの苗です。
これまでいろいろな種類を作りましたが、一昨年あたりから大体決まった種類になってきました。
トマトソースをたくさん作りたいので、調理用のトマトは外せません。
今年も、サントリーの『本気野菜』から、ズッカ、ルンゴ、ロッソロッソ、ボンリッシュをそろえました。


そして今日までに15品種、26本が揃いましたが、もう一度園芸店に出かけ、あと2品種を買って来る予定です。


昨年作ったトマトソースの瓶詰め

いろいろなトマトは集めるのも楽しい




トマト以外の夏野菜も買い揃えています。
ナス、キュウリはそれぞれ4品種、ピーマンは赤、白、黄色と、色や味のちがうものを、満願寺や伏見唐辛子の京野菜なども毎年の定番になっています。

それでもいくつかの野菜は種を蒔き、苗から育てるものもあります。
ズッキーニ、コリンキー、バターナッツ、トウガンなどですが、カボチャ類は昨年収穫したものから種を取って、蒔きました。
まだ発芽していないので、無事に苗が育つのかやや不安です。


夏野菜の苗 50本ほどあります











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2012年4月23日月曜日

冷たい春の雨


雨の畑

桜が咲き春爛漫のつもりが、このところの肌寒さはセーターを羽織るほどです。


22日、今にも降り出しそうな空模様です。
夫は朝から夏野菜を植えるための畑作りです。
牡蠣殻石灰と堆肥を蒔き耕運しています。


この日は昼過ぎに、新築を考えられているお客さまがいらっしゃいます。
そこで私は例のごとく家の片づけです…畑仕事はパス!


この家の住まいかたを見ていただく…という所長の想いがあるので、日頃の、いいかげんな掃除の積み重ねで、汚れのたまった場所を掃除しなければならないのです。
この家の100パーセント近くを見ていただくので、私のように大ざっぱな人間は、それなりにタイヘンなのですよ〜。


一重の山吹、枝をそのまま投げ入れただけ…




午後から雨になり、お客さまが帰られたあとも畑仕事に出られません。
納屋の中でできる農作業もあるのですが、冷たい雨の中『さぁ!』と言って腰を上げる気力がなくなっていました。
2人で薪ストーブにあたりながら、雨の畑をしばらく眺めていました。
そのうち夫はストーブの暖かさにコックリ、コックリ…


私は…
数日前にアスパラがいくつか頭を出していたこと、
ブロッコリーの脇芽が伸び過ぎてしまいそう…
とう立ちしたダイコンや白菜に花が咲いたら残念…
そんな事が気になって、長靴を履き傘をさして畑の巡回に出ました。


雨の中、カモミールの花が咲き始めました

果樹の植わった畑のあちこちにカモミールが繁りはじめました。
いよいよフレッシュハーブティーの季節がやってきます。




ブロッコリーの脇芽

ブロッコリーは最初にできる花蕾を取ってしまっても、あとからあとから脇芽が出てきます。
その勢いのいいこと、何日か目を離すと、ぐっと茎を伸ばして花を咲かせてしまいます。茎が伸びてもツボミのうちに収穫しなくてはいけません。
ブロッコリーの茎は甘く、そのコリコリ感がいいですね。

昨年は植え替えで失敗し、収穫できなかったアスパラですが、今年は定着したのか、少しずつ出てきています。
まだ細いものが多いようですが、これからに期待しています。

アスパラ

ダイコン、ブロッコリー、アスパラ

夕食はとう立ちした大根をじゃこと炒りつけ、アスパラはごま和え。
ブロッコリーはごま油で香りをつけて蒸していただきました。
どれもスーパーに並ばない、商品価値のないものばかりです。
でも穫りたては美味しいよ!







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2012年4月21日土曜日

今週の仕事


細い花びらがやさしげなジューンベリーの花


桜の花を追うように、庭の木々の花々がいっせいに咲きはじめました。
黄、白、桃…鮮やかに咲き誇っています。





ミモザの花



15日の日曜に里芋の植え付けを予定していましたが、急な来客で結局5本のサクを切るのが精一杯でした。
そこで、月曜から出勤前に1〜2サクずつ里芋の植え付けをすることになりました。
一昨日無事に5サクの里芋の植え付けを終えることができました。
サクの長さはそれぞれ22メートルあります。
3サクは普通の里芋で、1サク半がタケノコ芋、残り半サクは八頭です。


昨年の9月に種を蒔いたネギ苗が、今年はかなりしっかりと育ちました。
ネギ苗の植え替えも、昨日今日の出勤前の仕事になりました。
早起きの…6時前には起きている…らしい夫が、前もってサクをきってくれてあるので、あとはネギ苗を5.6センチのピッチで2本ずつ置き、薄く土をかければいいのです。
こちらは1サク20メートルほどの長さがあり、一本ネギと下仁田ネギの2種類です。
この冬から収穫でき、温かな鍋料理には欠かせない食材となります。


こんなに元気なネギ苗にそだったのは初めてです

一本ネギと下仁田ネギの定植
左の畑では先日植えたジャガイモが出てきました


トンネルに使ったビニールが再利用のものだったので、ビニールが曇っていて、トンネルの中の野菜のようすがよく見えませんでしたが、よくよく覗いてみると、あまりよいとはいえない発芽状態です。
ラディッシュやミニダイコンは疎らな発芽で、間引きしなくてもいいくらいです。
そんな中、サラダ蕪はよく発芽したので間引きをしました。


サラダ蕪
密集して軟らかい葉同士がからんでいるので、間引きはとてもめんどうな仕事です。
乱暴に抜けば一度に5本も6本も抜けてしまいます。
小さくしゃがんで、指先だけのちまちまとした作業は、体はかたまり、腰も痺れる痛みで…一番苦手な畑仕事です。


手間をかけて抜いた間引き菜は、今夜の食卓に上ります。
間引き菜は軟らかでくせがなく、とても美味しいのです。


洗った間引き菜



先日ネットをかけたばかりのエンドウは早くも花をつけています。


まだ背丈は低く、ネットにつるがからみついていません

スナップエンドウはここ数年、人気のある品種です。
硬めに茹でて、ごりごり感と甘みを楽しみながら食べるのがいいですね。
今年はスナップを多めに植えたのですが、こちらはまだ花を咲かせていません。
無事収穫できるといいのですが…












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2012年4月10日火曜日

4月になって


先週までは大風が吹き荒れたり、気温が低かったりで、なかなか『ほのぼのと春』の日がなかったのですが、今週はぐんと気温があがり、桜がいっせいに咲き出しました。
と言っても桐生のこの辺りでは、まだ『ほころびはじめた』という程度でしょうか。


数日前まで、いったい桜はいつ咲くのかと思えるほどに、固そうなつぼみだったのに、今日は桐生から太田の事務所まで車で降りて行く間に、だんだんと桜が色づき開いていき、桜の開花とともに、景色までが明るく広がりを持ってくるのがわかりました。
桐生の家から太田までの、ちょっとした標高の変化を、桜の花で感じたのです。




我が家にも畑の片隅にソメイヨシノがありますが、昨日今日の暖かさで1分咲きになりました。
裏庭のフジサクラは小さな花を咲かせ、こちらは満開です。
3年前に河口湖近辺の植木市で買い求めました。
樹はあまり大きくならず、花がソメイヨシノのようにたわわにつかないところが、控えめなやさしい雰囲気をもっていて好きです。


フジサクラ 2センチほどの小さな花が楚々と咲きます


庭のあちこちではムスカリが咲いています。


冬の間、強風からエンドウの苗を守ろうと寒冷紗を掛けておいたのですが、寒冷紗を外してみると、いくつもエンドウの苗がなくなっています。
この冬のきつい寒さと乾燥で、今年はエンドウの苗が何本もだめになりました。
それでも細いエンドウのツルがのびているので、しっかりつかまり立ちできるようにネットを張りました。


ネットを張ったエンドウ

2週間ほど前にトウモロコシ、レタス、キャベツの種をポット蒔きにしました。
ポットには不織布とビニールをかけて、戸外に置いておいたのですが、なかなか発芽しません。
発芽が待ちきれなくて、1週間前に温かな室内に取り込んだところ、レタスとキャベツはいっせいに芽を出しました。
でもトウモロコシはぼちぼちしか発芽しません。
これ以上待っていても芽が出ないようなので、トウモロコシは新しく種を蒔き直そうと思っています。


トウモロコシはまばらな発芽…悲しい!


気温が上がると作物はいっきに成長します。
以前蒔いたダイコンやミズナも発芽しています。
後植えのニンジンもなんとか発芽してきました…部分的に発芽しないところもありますが…
不織布を外し、いずれビニールのトンネルも外さなくてはなりません。
作物の成長に合わせて、手を添え助け、私たちの仕事も忙しくなります。
次の仕事は間引きでしょうか。


トンネルの中、ダイコンが発芽しました


そして、太田では…


太田事務所の3階ベランダではハーデンベルキアの花が見頃です。

太田に住まいしていた頃は洗濯物を干したり、ベランダの植物の世話をしたり、毎日ベランダに出ていましたが、桐生に移ってからは時々植物に水やりをするくらいになりました。


半分忘れてしまったようなバーデンベルキアですが、季節が来るとこうして花をつけます。
今年は特にたくさんの花を咲かせているようです。


なんと美しい…



















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2012年4月7日土曜日

保存食


春の暖かい日があっても翌日は冬のようだったり、季節は足踏み状態です。

これで最後と、また切り干し大根を作りはじめました
畑の大根もとう立ちがはじまっているので、早く処分しなければ…

これまでいろいろな太さの切り干し大根を作りましたが、最近は簡単にスライサーを使っています。
細めに切るのは煮ものにはむかないように思っていましたが、さっと戻してサラダで食べるのにはちょうどいい太さだと思います。
戻すのも簡単で、歯ごたえがよくて、和でも洋でも味付け自由。
今回は色を楽しむために、赤ダイコンもスライスしてみました。
でき上がりが楽しみです。


赤ダイコンと聖護院ダイコンを干しています


今では一年中新鮮な野菜が食べられるようになり、やっきになって保存食を作る必要はないのですが、その季節に育った野菜を、手をかけて保存食にするのも楽しいものです。


保存食といっても、長い間の保存はなかなか難しいようです
機密性に優れた家に暖房が入り、室内は暖かくなりました。
干し芋もカビがはえ易いので、干しあがると早めに食べるか、冷凍庫に入れて保存ということになります。
切り干し大根も暖かくなると冷蔵庫に入れておかないと変色してしまいます。




冷蔵庫の中には夏の終わりに作ったナスのオリーブオイル漬け、ミョウガの甘酢漬けがありますが、甘酢漬けはすでに色が褪せてしまい、食卓に上ることはなさそうです。
塩漬けのミョウガもありますが、これはどう調理したらいいのでしょうね。


ミョウガの甘酢漬け。ナスのオリーブオイル漬けはワインにぴったり




先日、一年前に仕込んだ手前味噌を開けました。
今年も美味しくできあがりました。
お味噌も小分けして、やはり冷蔵庫で保存しています。
ビールやジュースもありますが、冷蔵庫の中は保存食でいっぱいです。



一樽で500グラムの包みが17個できました



昨年初めて、マダケを塩漬けにしてみました。
塩漬けは収穫した野菜を一番簡単に保存する方法です。
これまでは山のように穫れるマダケの保存には、一度茹でたものに少しの砂糖をまぶして冷凍庫で保存していました。
解凍してもマダケの食感は損なわれることがないのですが、冷凍庫の中でいくつものマダケが場所をとるのに困っていました。


マダケの塩漬けはたっぷりの塩で押しておけば、納屋の片隅にでも置いておくことができます。
ただ、目につかないと、塩漬けの存在を忘れてしまうことが心配…案の定、この季節までマダケの塩漬けをすっかり忘れていました…もう、タケノコの季節なのに…


塩はたっぷり使い、上から重しをのせておきます。

塩抜きしたマダケ

十分に塩抜きした後、調理してみました。
マダケ自体は押してあった分、痩せた感じはありますが、食感はマダケそのものです。
鶏肉と煮ものにした以外は、マダケが痩せたのをヒントに、一晩干して、より水分を飛ばしてみました。
酒、ダシ、しょう油、ごま油で炒りつけるとメンマのようです。
初めてのマダケの塩漬けはここでおしまいです。
今年はもっとたくさんのマダケの塩漬けをしてみようと思います。


マダケと鶏肉の煮もの

小さくきざんでから一晩干します

マダケのメンマ風




















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