この冬の寒さで薪の消費量も増えます。積み上げた薪がだんだん減っていくのを見るのも心細いものです。
寒さを感じる5ヶ月ほどの間、暖をとるのは薪ストーブだけですから、薪づくりは真剣です。
仕事がらプレカット工場から出る端材が薪ストーブの熱源となります。
柱や梁の端材は米松が多く、しっかりした重みがあります。
建築現場から床板や棚板など、いろいろと出る端材も燃料になりますが、燃してしまうのが惜しいような木目の浮き立ったものや、香りのよいものもあります。
景気の低迷で建築棟数が減ったためプレカット工場自体に端材が少ないうえ、最近は薪ストーブを設置する人が増え、プレカット工場の端材は順番待ちとなっています。
秘策は夏場の薪集めです。
薪ストーブの存在を忘れている暑い夏の間に、薪集めをしておくのです…『アリとキリギリス』のお話のように…。
端材の長いものはチェーンソーで半分に切り、これで薪のできあがりです。
でも焚付け用の薪は、斧で割って断面に火がつきやすい状態にします。
この薪割りがまた楽しいのです。
斧の重さ6キロあり振り上げるとかなり重いのですが、そのまま下ろしただけでは簡単に薪を割る事ができません。振り下ろす時に力をいれなければ斧は食い込まないのです。
最初はなかなか薪に命中せず、かすったり横に飛び跳ねたりです。
何度か振り下ろし、ようやくバッサリ、と割れるようになります。
これが気持ちいいのです。
素直な木目ならバッサリですが、2、3度振り下ろしてもメリメリしているのは薪の中に大きな節があるものです。
ひとつ割れ始めるとその快感にしばらくは無心に薪わりに集中します。最初軽かった斧が重く感じられるようになり、息も荒く汗ばんできます。腰も痛くなる頃、我に返ります。 少しばかりの後悔…ですが
50を過ぎたおばさんでも楽しい薪割りです。
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